吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

一番欲しいもの

先週木曜から「学校には行きたくない」と言い出した 10才の息子が、今週火曜日から登校した。


短い登校拒否であった。


登校前日の、今週月曜日にイザコザのあったクラスメイト数名が 「自宅に行って謝罪したい」と言って、先生とともに謝罪の手紙を持って来てくれた。


謝罪にきたクラスメイトとは、息子は顔を合わせなかったが手紙は読んでいた。


そのあと 隣のクラスの仲良しが2人来てくれた。


仲良し2人は家に招き入れ、心配する2人に「何でもないよ!明日には行くよ!」と答えていた息子。


仲良しの彼らが帰ってから「明日、オレ学級行く!あいつらに、行くって言っちゃったしさ!」と。


そうだった。この人は 相手が謝ってくれたら、簡単に許しちゃう人だったんだ。


今までも泣いて帰宅して
「いじめられた」
「ずっとガマンしていた」
「もう無理」
「お母さん、先生に言って!自分では言えない」

なんて言う。


つとめて表情には出さないようにしているが、内心は慌てている。

「このまま、50年先まで家から出ないなんてこともありうる?」

「いや、待て。不登校の際の学校とのやりとりをどうするか?ネットで検索だ」


「そういや、この地区の不登校支援ってどうなってる?」

フリースクールは?」



こちらは心配して やんわり状況確認を担任の先生に連絡帳で頼む。朝も、心配しながら送り出す。


それが本人、帰りにはケロッとして明るく帰宅。


心配して「今日、学校は大丈夫だったのか?」と尋ねると「え?なにが?」と、きたもんだ。


寛容なのか、鈍感なのか、図太いのか。


今回も 本人には言わなかったが、フリースクールや、ホームエデュケーション、その他もろもろ調べてしまった。


今朝も、それとなく学校のことを聞いたら「今は楽しいよ」と言って、イザコザのあったクラスメイトが面白いことをしていて笑ってしまったと話した。


この寛容さと、鈍感さ、図太さ。これを、私はずっと欲しかったんだよなぁ。


これが少しでもあったら、不登校も引きこもりも長引かなかったのかなぁ。


ようやく 最近になって、少しずつだけど 手に入れられただろうか。


子ども3人全員不登校から、1人居場所を見つけた。さて、7才と、6才の2人の居場所探しは まだ探索中。


探索中の2人も、家では明るい。


学校と幼稚園は、たまにちょっと顔を出す。


そういえば、80才になる実父は幼稚園を3日で自主退園したそうだ。


退園理由は、本人曰く「したくもないお遊戯やら、歌やら子どもじみて、バカくせぇ」と。


両親も「あぁ、そうかい」と言っただけだったと。


幼稚園に対する世間の考え、時代が違うだけだろうと私が言ったら父は

「そうかもしれないが、当時オレの周りはみんな幼稚園に行ってたさ。幼稚園に行かなくなったら 遊び相手が昼過ぎないといなくて、これだけは困ったよ。でも、ちょっと待ってりゃいいことだし」

「小学校にしたって、体育と給食食べに行っただけさ」

と。

そういえば、亡くなった父方の祖母が

「学校にときどき用事で行くと、いつもあなたのお父さんは校庭を走ってるの」

「何か悪いことをしての罰走か?と担任に尋ねたら、罰走は終わってるんだけど 教室で授業受けたくないから 他の罰走の子どもと一緒にまた走ってるって!困っちゃうわよね~」


私自身の不登校の血といい、父の血といい・・我が子は、この親にして この子あり か?


見守る度量。それが、私が今 いちばん欲しいもの。