吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

入浴剤の思い出

少し前に、入浴剤を頂いたので、小5娘と、小3息子との入浴時、毎回使っている。

 

日本全国の、温泉の名前が書いてある、個包装のもの。

 

今、子どもたちは、毎度、お湯が何色になるのか楽しみで、キャーキャー騒いでいる。

 

私が初めて入浴剤を使ったのは、小学生の頃だった。

 

新聞屋さんから頂いた、小さな入浴剤1袋。

 

袋には「下呂温泉」と書かれていた。

 

小学生の私にとって、初めて聞く温泉地。

 

それもちょっと奇妙な名前に、妹と

「げろ…おんせん…??」

と、顔を見合わせたのを覚えている。

 

しかし、名前は奇妙だが、この「入浴剤」なるものをを入れた我が家の風呂は、この後、どんな変化が起こるだろうか。

 

妹と、空想してワクワクした。

 

海外映画でみた泡風呂になるのかも、どんな良い香りだろう、色はどんなにステキだろうと。

 

小学生2人の、夢は、脹らみに膨らんだ。

 

そして、いざ…。

 

ところが、目の前の風呂の中の湯は、底が見えぬほどに黒い。

 

香りは、想像していたバラの香りではない。

 

今なら、温泉が、バラの香りな訳はないと分かる。

 

だが、温泉に行ったことがない子どもには、そんなことさえ分からなかった。

 

湯をかき回せば、変わるかと思ったが、いくらやってみても、黒いまま、香りも変わらない。

 

妹と2人、しばらく黙って湯を見つめたっけ。

 

そんな訳で、私の初めての入浴剤の感想は

「温かい墨汁にでも浸かっているような感覚」

 

そこから、だいぶ長いこと、入浴剤拒否症になったものだ。

 

今では、入浴剤は、何なら好きになった。

 

下呂温泉にも行った。

 

下呂温泉の湯は、透明だった。

 

何故、あのときの、下呂温泉入浴剤は、黒かったのだろうか。

 

なんて考えつつ、昨夜も風呂に入った。

 

子どもとの入浴は、これ以上縮こまれないほどに、手足を折り曲げる。

 

それでも、温かい風呂は最高で。

 

湯の色なんか、もう、どうでもよくて。

 

そんな訳で、私の初めて知った温泉地名は、下呂温泉