小6の息子が 珍しく自分の荷物整理をしていたとき、自作のロウソクが2本出てきた。
ボーイスカウトで、随分前に作ったものらしい。
「オレはいらない!お前たちにやるよ!」と弟妹に渡すと、彼らは大喜び。
高さがなく、横幅の広い ちょっとデコボコした 手のひらサイズのロウソク。
ロウソクの1本は、ピンクと更に薄いピンクの2色のグラデーションで、もう1本は紫、ピンク、白の3色のもの。
「しばらく、誰も誕生日じゃないし、このロウソクの出番がない!でも使いたい!」と言い出したので、入浴中にと提案すると ノッテきた。
早速、その晩の小1の息子と小3の娘との入浴時に、風呂場の明かりを消して ロウソクに火をともす。
私も、実は 初めて。
子どもたちが怖がると思って、脱衣所の電気はつけたままにしていたが、それでもなるほど、なかなかにいい雰囲気!
あぁ落ち着くなぁ・・・なんて 私は思っていたが、小学生の彼らに『癒し』は、ちと早かったようで。
初めは、こんなに長く燃える火をみるのが珍しかったが、それもすぐに飽きた。
「・・・何か燃えてる・・・溶けてる」
「・・・これだけ?これ見てるだけ?」
そのうち、ロウソクの燃えるのを実況中継しだした。
「さぁ、この2本のロウソク、どっちが早く燃えるでしょうか?」
「ゲストの○○さん、どう思われますか?」
「お~~っと!こちらのロウソクの火が消えそうだ!」
癒しも何もあったもんじゃない。
しかし、実況中継も飽きる。
「ねぇ、これっていつ全部なくなる(溶ける)の?」と、小1の息子が尋ねてきた。
「このまま火をつけっぱなしにしておいても、明日の朝くらいまでかかるかなぁ?」と返すと、ビックリして「え?マッチ売りの少女のは、すぐ消えたじゃん!?」と。
マッチとロウソクが、どうも同じものだと思っていたらしい。
確かに、マッチは家に置いていないので見たことないか。あるのは、チャッカマンだし。
以前に、YouTubeでマッチを見せたことがあったけど、覚えてないかぁ。
結局、風呂場の電気もつけて、入浴が終わったときに1本ずつ息子と娘で吹き消し、初めてのキャンドルバスタイムは終了。
2度目があるとは思えない。
ロウソクは、災害用グッズの中にでも入れておくかなぁ。
洒落た店でおいてある、アロマキャンドルなるもの、我が家には不要だと確信に至る。
つくづく、おしゃれな暮らし、丁寧な暮らしには縁遠い。