先日、10才の息子が念願の「自分の部屋」をもち、夜は その部屋で寝たことをブログに書いた。
息子に与えた部屋は和室。
自分の部屋で1晩寝た翌晩、7才の妹と6才弟が 兄の部屋の押し入れで寝たいと言い出した。
兄は快諾。
その夜は、兄の部屋で兄妹弟の3人が寝ることになった。
3人で楽しそうに、寝るスペース確保のため 荷物を一部運び出した押し入れに 寝室から弟妹の毛布を移動した。
「押し入れのふすまは開けておいて、皆でお話しながら寝ようね」
「怖いから、ずっと電気つけといていい?」
「ねぇ、ねえ、お母さんいないから 皆でここでゲームしちゃおうよ」
3人で「シーッ!静かに」と言いながらの密談は、嬉しいのか声がおおきくなり すべてダダ漏れ。
子ども3人と、私が寝ていた部屋は そんな訳でずいぶんと広くなった。
「こりゃあ、今夜は大の字で寝られるわい!フフフ!ラッキー!」
昨晩、10才がいなくなった寝室が寂しいと感じたのは どこのどいつだったか?
1晩で寂しいが 嬉しい!ラッキー!に変わるとは。
我ながら薄情だと想いつつ、今夜は部屋で1人だ。
私も、部屋で夜更かししようかと心のなかでニヤついていた。
入浴後「おやすみぃ~」と、私と子どもたちは別れて それぞれの部屋に入った。
私の枕元には、いつもはない単行本が1冊。
さて、まずは これを読みながら・・と寝転んでページを開き 1ページ読んだあたりで
ドタドタ!と、足音がこちらへ向かってくる。
私の部屋のドアを開けたのは、毛布と枕をひきずってきた6才の息子。
「やっぱり、ここで寝る」「おはなし、読んで」
ありゃ。1人の夜は あえなく終了。
単行本をおいて、おはなしにシフトチェンジしようとしたところで またドアが開く。
いたのは、7才の娘。「やっぱり、私もここで寝る」
やれやれ。やっぱり、あの部屋は兄ちゃんだけの部屋だな。
と、ドアを閉めようとしたら「なんか、眠れない」と、10才の息子も布団一式持ってリターン。
3人で密談した計画は、5分で破綻。
部屋出は、1晩で終了。
持ち出した布団と毛布をすべて元に戻し、いつもの場所で、再度「おやすみぃ」
おかしくて笑っちゃった結末は、どこかちょっと安心して。ちょっと嬉しくて。
だけど、いつまで 1部屋で皆が寝られるのかを考えたら ちょっとだけ せつなかった。
そして、和室は 家族共有の部屋にもどりましたとさ。