吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

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中1の息子がボーイスカウトの集まりに行った。

 

ボーイスカウトは 幼稚園から続けており、引っ越しても、不登校になってからも「やめたい」とは言わなかった。

 

入隊のキッカケは、地元のボーイスカウトの入隊案内の手紙だったが、夫が小学校までボーイスカウトを続けており、そのときの話を聞いていたので 私も多少身近に感じていた。

 

しかし、未経験者の私がボーイスカウトに 息子を入らせようとした1番の理由は

「オレは、ボーイスカウトで偏食がなおった」

「蝶々結びも、そこでできるようになった」

という夫の言葉。

 

ところが、かれこれ7年以上続けているのに、息子の野菜嫌いはそのまま。

 

何故なら、昨今の小学生くらいのボーイスカウトは、あまり食事を作らない。

 

宿泊にしても ホテルに泊まり、ビュッフェの食事をとる。

 

山登りも、ハイキングも疲れるから嫌い、虫も嫌い。

 

蝶々結びも、すぐ ほどける。

 

自主的に取り組む『課題』もあるのだが、息子は集まりに参加しただけで満足してしまい、課題に取り組まないので、蝶々結びさえ危うい。

 

でも、目に見える できた・できないの課題よりも大切なこと、楽しいことが、そこにあるのだろう。

 

不登校になってからは、ボーイスカウトの集まりにも ときどき欠席するようになったが続けている。

 

今の息子にとって、家族以外と話をするのは ボーイスカウトのときだけ。

 

その日も、集まりの場所へ送っていくと 入口で同じスカウトの制服を着た男の子が、すぐに息子に声をかけて近付いてきた。

 

中学生にもなると 、保護者の役目は送迎のみ。

 

私は、息子と、声をかけてくれた男の子の背中を黙って見送った。

 

そういえば、引っ越す前に所属していたボーイスカウトで、息子は人気者だった。

 

「ムードメーカーだから、場が明るくなる」

と、隊長さんに言われたっけ。

 

「お宅の息子さんがいるから、ウチの子は入団するって」

「集まりに お宅の息子さんがいないと、ウチの子 帰るって言うの」

そう、団の保護者に言われて、否定しながらも嬉しかったなぁ。

 

あの頃、集まりの様子を見に行くと一番大きな声で騒いでいたのが息子だった。

 

今は、年齢的なこともあるだろうが 静かだ。

 

その日に何をしたのかも話さない。

 

はて、楽しんでいるのだろうか。

 

夕方、解散時間に 迎えに行く。

 

隊長さんが

「今日は 息子さんが書記をしてくれて、頑張っていた」

と、私に教えてくれた。

 

保護者の方が、息子を呼び止めた

「いつも、ウチの子がベタベタまとわりついちゃって、ごめんね。ウチの子、あなたが大好きなのよ。来ないと寂しいって」

 

息子は照れくさそうに うつむいて

「別にそんな・・大丈夫です・・」

 

息子が照れている背後から

「ねぇ~!来週のスカウトの集まりに来るよね!?絶対来るよね~!?」

と、その、ベタベタまとわりついちゃっている という子の大きな声がした。

 

「おう!行くよ!」と息子が返事をした。

 

行けなくなった学校での、息子の評価は

『不愛想だから、友だちができない』

『やる気がない』

『提出物を出さない』

『字が汚い』

『思考が後ろ向き』

 

さて、来週のスカウトの集まりは、朝7時出発。

 

おいおい、昼夜逆転中だけど大丈夫か?

 

よっ!人気者!