夫が1年ぶりの泊りがけ出張に出かけた。
少し前に その予定を聞かされて『その日は、もう何もやらずダラダラしたい』という思いが多数を占めつつ『いや、そんなことがあっても最低限のことを きちんとしたい』という思いも少し。
人間、いや、特に 私は 自分ができないことをする人や言動に憧れる。
少し前にみたYouTubeの影響もある。
この人のように、誰もいない家を、時間を丁寧に有意義に暮らす主婦。
素晴らしい。
私もしてみたい。
なってみたい。
だけど、やらない。
見てるだけで満足レベル。
だけど、いいなぁと思うわけで。
そんなことを思いつつ、夫の出張日を指折り数えていた。
出張日の朝は、いつも通りに早起きをして朝食を作って、夫を見送った。
簡単に掃除をして、洗濯機もまわした。
ゴミ捨てに、小3の娘と小1の息子もついてきて、そのまま公園で鬼ごっこをしてから買い物。
鬼ごっこで疲れ果て、もつれる足のまま、スーパーのカートを押す。
ふと時計を見れば、もうすぐお昼。
おいおい、何時間鬼ごっこをしていたんだ。
今日の1日の目標歩数クリアしてるな、これは。
そう思ったとたん、憧れYouTubeの動画は吹っ飛び、子どもに夕飯の弁当を各自買っておくよう指示。
子ども、大はしゃぎ。
帰宅後「お腹すいたら、適当に食べて~」と言って、そのまま倒れままこみ、携帯が手から離れられない、目が離せない。ゴロゴロ。ゴロゴロ。
何もしたくない。何もしなくていい。
夫も帰宅しない。明日も早起きしなくていい。
気付けば、日付も変わるころに、ようやく子どもに「寝ようか」と言った。グダグダな1日だ。
寝る前に子どもたちに「なるほど、あなたたちが1日ゲームやらテレビで過ごせるの分かったよ!いやぁ、楽しいね!時間が過ぎるのが早い早い!」と言ったら
「そうでしょ~!」「オレらの気持ち分かった?」との返事。
『1度逃げ出した奴は、何度でも逃げ出す』
『怠け癖は、一生直らない』
というような意見があって
『逃げ出す方法を知っていないとダメだ』
『ずっと同じことをしていたら、そのうち飽きる』
というような意見もあって。
いつもダラダラした私を見ていて、子どもたちは不登校になってしまったのかと考えることもある。
YouTubeの動画のようなお母さんなら、子どもたちは、そうならなかったのだろうかと考えたこともあって、頑張ってもみたが、やっぱり続かない。
ダラダラの母にして、この子ありか。
『まずは、お母さんがニコニコしていなきゃダメだ』と、子どもが産まれたときに言われた言葉を思い出して、結局 今は そこに戻ったしだい。
夫は、久々に学生時代の友人に会うという。楽しんでくれると良いな。
それにしても・・・夫が退職したり、子どもが出て行ったら、私のダラダラは加速してしまうんじゃないかという自信・・・もとい、心配が確証に変わるのことの方が怖い。