吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

医者嫌いをなくしていこう

引っ越してから、1年半。

 

今、私が定期的に受診している医者が良い。

 

実は、だいぶ長いこと、私は医者が苦手だった。

 

医者のご苦労は、素人が傍で見るより はるかにあるかと思う。

 

だけどだ。

 

居酒屋や、ファミレス店員のように「いらっしゃいませ~」「(血圧測定)喜んで~!」と言ってくれとは言わない。

 

だけどさ、患者相手に もう少し愛想よくしても良かろうと思っていた。

 

そもそも、私には医者に対してトラウマがある。

 

30年前にもなるか。母が入退院を繰り返していたときのこと。

 

当時の私は、社会の右も左も分からぬ10代の学生。

 

医者との付き合いが、こんなに大変なものかと身に染みた。

 

社会には、金の力と、コネの必要不可欠なのを思い知らされた。

 

随分後から見た『白い巨塔』のドラマが、私には ノンフィクションにみえた。

 

それでも、子どもが産まれてから、子どものかかる病院で1人、2人と、少しずつ良い先生に出会えるようになった。

 

そのうち、私自身がかかる病院でもようやく2人出会えたが、どちらもご高齢の医師で閉院してしまった。

 

結局、閉院と同じころに 私も引っ越しをしてしまい、医師探しは またゼロからに。

 

まずは、私の持病の薬確保が先決!この際、良い医者だの病院だのは二の次、三の次だ!

 

というわけで、たまたまネットで見つけた少し遠方の病院に、引っ越して間もなくナビを頼りに行ってみた。

 

少々特殊な病気なので、念のため病院に電話をして診てもらえるかを確認をしたら、男性の声で「はい!大丈夫ですよ~!」と元気に言われた。

 

『受付が男性職員とは珍しい』と思いつつ、目的の小さな病院のドアを開けて「先ほど、電話を掛けた者ですが・・」と受付の女性に言うと、女性の後方にいた男性が「あ~~!お待ちしていました!」と。

 

どこかで聞いた声・・そう、電話の声の主だった。

 

それは、この病院の院長であり、唯一の医者であった。

 

「あ!どうぞどうぞ!そのまま診察室へ!」と、その医者に言われ、ふと院内を見渡すと、患者ゼロ。

 

ここは『内科』の看板を掲げている。

 

『内科』と言えば、混んでいるもんじゃない?

 

診療開始直後とか終了間近の時間でもないのに、患者ゼロ・・最近できた?キレイな病院だけどなぁ。

 

でも、患者ゼロって・・・ここ大丈夫か?

 

武井壮氏に似た、30代後半~40代の医者は「いらっしゃいませ~」「喜んで~」と言わんばかりに終始笑顔で、私のこれまでの様子を聞いてくれ、説明も詳しくしてくれた。

 

ビックリした。こんなニコニコする医者が、この世にいたのか。

 

でも、わからんぞ。たまたまかも。

 

きっとこれまでの医者同様に、そのうち看護師や薬剤師をバカにしたり「私の診断に文句があるのか」と言うに決まっている。

 

医者とはそういうもんだ。

 

それを暴いてやろうと、片道 車で30分弱を 毎月通うこと1年半。

 

今日は 待合室には患者が5人いたが、5分も待たずに呼ばれた。

 

ちなみに、予約制度はこの病院にはない。

 

「よろしくお願いします!」

「よ~し!今回も、採血をしましょう!」

「その前に、血圧をはかってもいいですか?」

と、今日も武井壮似の医者は、明るくニコニコ。なかなかシッポを出さない。

 

最近は、患者が増えない(ように見える)この病院は、やっていけてるのだろうかと、余計な心配をしてしまう 私がいる。

 

このまま、シッポを見ないでいられたらと願ってしまう。

 

あっ、それより、来週にでる結果・・先月の数値が悪かったんだよなぁ。体重も増えたし・・はぁぁ。

 

この溜息と一緒に、医者へのトラウマを、偏見を 少しずつ消していけたら。

 

いや、ため息とトラウマと一緒に、身体中の脂肪も消していけたらあぁ・・!

 

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