午後から、小1の末息子が自転車の練習をしたいというので、小3の娘と共に付き合った。
小1の息子、まだ補助なしの自転車が乗れない。
しかし、本人も家族も いつか乗れるだろうと 特に気にしていない。
なので、練習も本人しだい。
だから、もう何だかんだで練習を始めてから1年半くらいになる。
自転車が乗れようが乗れまいが、どうでもいいやと思ったキッカケは小6の息子のことがあったから。
小6息子が自転車に乗れるようになったのは、小4の時だった。
練習をしなかった訳ではない。
初めての子どもだからと、幼稚園年中くらいから 親がハッパをかけながら「やろう、やろう」と自転車の練習をしたところまでは良かった。
9割方乗れたかな?の時点で 身体の大きかった息子は、練習に使っていた幼児用自転車が小さすぎ、親の判断で少し大きい自転車に変えたのがマズかった。
少し大きめの つま先が少しつくくらいの自転車に「乗ってるうちに慣れる!」と、自転車屋さんのススメもあって変えたものの、当の息子は「自転車が大きすぎて怖い」と、そのまま小4まで自転車に見向きもしなくなった。
小4になって、周りの友達が自転車で遊び場へ移動しているのに、自分だけ走っているのが格好悪く思えたらしい。
突然、埃をかぶった自転車に「これに乗って公園行ってくる!」と宣言して、数年ぶりにまたがり、そのまま乗っていってしまった。
その時に、私は学んだ。
まだ小さかった下2人の子どもをベビーカーと、おんぶをしながら 半ば強制的にした、あの練習は何だったのか??
「小学校入学前に、自転車くらい乗れなくては」という、世間体を気にした 親の勝手は自分の首を絞めるだけだ。
その後、3つ下の妹は 幼稚園年長のころに自主的に始め、小学校入学の頃には乗れるようになっていた。
そして、末の小1の息子が 現在練習中。
私自身、自分のときの自転車の練習を鮮明に覚えている。
母が、公園で一緒に練習してくれたのだが、母の押さえてくれた手が離れても どんどん1人で遠くへこげたときの嬉しさは残っている。
しかし、それ以上に残っているのは、うまく出来ないのを 周りで遊んでいる同年代の子どもに見られているのではないかと思い、それが恥ずかしくて仕方なかった。
当時 小1前後で練習していたから、それほど早くもないが遅くもない時期だと思うが とにかく恥ずかしくて、公園に子どもの姿があるとテンションダダ下がり。帰りたくなった。
自身が親になって、自転車の練習に付き合ってきたが 小3の娘も、小1の息子も、練習していることに恥ずかしさは全くないという。
数年自転車に見向きもしなかった息子も、自転車に乗れないことを 自分から周りに言わないものの、特に恥ずかしいとは思わなかったと。
練習中の小1息子、ほぼほぼ乗れるようになってきた。
「オレがここまで乗れたのは、オレが頑張ったわけじゃない。お母さんが、押さえててくれて、それからパッと離すのが上手だからだ」と何度も言ってくれる。
「もう練習ヤダ。できないの恥ずかしい。帰りたい」と泣きべそをかいていた私とは、えらい違いだ。
乗れるようになったら、赤いカッコイイ自転車が欲しいと息子は言う。
今、練習に使っている 姉のキラキラ女の子使用の自転車はイヤなのだと。
私の 今使っている、子どもの椅子が前後にある自転車も、もうすぐお役御免だな。