吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

我が家の 両替商

先日、またもや 私に前借りしたゲームの課金代金の支払期日を忘れ、当日になってあたふたしだした 小6息子。


妹弟に集合をかけて、3人で部屋の隅で頭を突き合わせての 各々の所持金公開とあいなった。


我が家の小遣いは、本人から私に「仕事を斡旋してほしい」という申し出で 斡旋した自宅の家事労働によって得られる、完全歩合制度。


小6の息子の単価は、50~100円。
小3の娘は、10円
小1の息子は、5円。


たいてい所持金を多く持っているのは、小6の兄。

しかし、最近は ゲームの課金やら、見たい有料テレビ番組代金で 所持金 ほとんどが 消えている。


さて、所持金公開の結果は 小3妹の所持金11円。


天を仰ぐ 小6兄。


これで小1の弟が、単価5円の弟が、妹以上の所持金などあろうはずがない。


ところがどっこい、弟の5円と1円ばかりの財布の中身は、300円近くあった。


「スゲーー!!!」
瞬時に弟に向けられる、兄姉からの惜しみない賞賛と、羨望のまなざし。


1番ビックリしたのは、小1の弟本人。


小学校登校日数 10日。

家での勉強も皆無であるからして、本人 数も20までしか数えられない。


よって、数の大小、お金がどれほど溜まっているのか、お金の価値も分からない。


それが、急に
「お前って金持ちなんだな」
「すごーい!」
「お願い!オレを助けて!」
などと兄姉に言われて、目を白黒させながらも悪い気はしない。


アルバイト単価5円の人間が、兄弟の中でお金を1番もっていたのは ひとえに、彼の日々の アルバイトと 無駄遣いをせずに コツコツ貯めた賜物である。


彼は単価5円のアルバイトを、ほぼ毎日 朝一番に1つだけこなす。


アルバイト内容は、居間の掃除機がけ。


小1息子は、居間に毎日、自分の布団を敷いて そこで寝転がりながら ゲームをする。


居間に布団を敷くには、掃除機をかけなければ 私からの許しがでないため しなければならない。


稼ごうと思って稼いでいるわけではなく、これをしなければ自分の1日が始まらないためで、結果的に収入を得ている。


稼いだアルバイト代で 小6兄のように、ゲームの課金はしない。


自分のゲームと、時々借りる兄姉のゲーム、無料体験版で十分だ。


有料で見たいテレビもない。
YouTubeと、録画した仮面ライダーで十分。


よって、単価5円のアルバイト代は つかわれることなく、ちりも積もれば・・・と300円になったわけだ。


そのお金が、いつもは下に見られて命令されたりしている兄姉に 賞賛を受ける事態になった。


その後、兄は 自分のいくらか貸したお金で事なきを得た。


その直後に、今度は 私から両替の依頼を受けた。


両替の意味はよく分からないが、お金を交換してほしいと。
自分の1円玉がどうしても必要だという。


またしても 自分が必要とされ、彼の目は輝いた。


その日から「お母さん、ボク優しいから いつでも両替してあげるよ」
「今日は、両替しなくていいの?」


今朝も5円のアルバイトを1つした両替商。

1円と5円の両替オンリーの両替商。

今日も 準備万端 、布団に寝転がり店を開いている。