吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

受け継がれるミッション

我が家の子どもたち全員が 好きな食べ物といえば、ハンバーグ、フライドポテト、肉じゃが、唐揚げ、明太子パン、卵焼き

 
 そして、忘れちゃいけない!そう、手羽元の煮込み。
我が家では通称「骨のお肉」
 
 もともとは、私の実家で母が 私が好きだからと よく作ってくれた一品。
 
 実家は、手羽元と一緒に野菜もいれてトマト味で煮込む。
 
 野菜とトマトの旨味が手羽元に染みて、手羽元も柔らかくなっているから、ちょっと箸でつついたらホロホロ崩れて簡単に骨から身がはがれる。
 
 しかし、我が家では野菜は入れず 手羽元だけを 砂糖と醤油、そこに少しお酢を入れて煮る。
 
 最初に私が作ったとき、一番上の子どもが幼稚園くらいだったか。
 
 当時は、育児にてんやわんやで 野菜を切ることさえ面倒。
 
 手羽元と調味料を鍋に放り込み、後は とろとろ煮込むだけならと作ったもんだから、今も我が家のは そうなっている。
 
 野菜嫌いの子どもたちにも好評な訳は「野菜が入っていない」そこにある。

 手羽元をフライパンで、少し焦げ目をつけてから、そこに調味料とヒタヒタの水を入れてトロトロ煮る。
 
1時間も煮れば 汁がなくなって完成。

 これを皿に盛ると、このときばかりは遊ぶ手を止め、ハイエナ3匹が無言で食らいつく。
あっという間に、皿には骨の山。
 
 「これさえ出しておけば、文句は出ない」そんな料理。
 
 時間はかかるけれども、放ったらかしの楽チン料理。
 
 しかしながら、手羽元煮込みも、他の大好物料理も たまにしか出さない。
 
 たまにしか出さない理由を、子どもたちは知らない。
 
 たぶん、私がズボラだとか、ケチだとか、忘れていると思っている。
 
 なので、子どもたちの中で 大好物への プレミア感が増す。
 
 大好物=美味しい=たまにしか食べられない=プレミア
 
この式、意外と重要だと思う。
 
 そして、この式を成立させるために必要なもの。
 
 それが、さほど美味しくない料理、マズイ料理。
 
 マズイ料理が頻繁に出てくるから、たまに出る大好物料理は更に光輝く。
 
 先週、数ヶ月ぶりに 手羽元40本近くで煮込みを作った。
 
満腹!満足!と、子どもたちは言ってくれた。
 
 先ほど 子どもたちに、今日のメニューを聞かれたので 焼き魚と野菜だと答えたら、顔が一斉に曇った。
 
 「食べたくない」とか「またか」とか、そんな声は聞こえないものとする。
 
 そう、これこそが、このコントロール こそが大事なんだ。
 
 子どもの大好物を維持するために、秘かに行われているミッション。

好物も、毎日食べたら 普通に格下げになってしまう。

そんなリスクを回避するためのミッション。

コードネーム「大好物はいつも美味しい」
 
母も、こうやって私の知らないうちにミッションを遂行していたのだろうか。
 

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