子ども3人が学校に行かない選択をしてから、彼らの昼食にはお弁当を作ることにした。
「お弁当に嫌いなものは入れない」
まだ、彼らが登校していた頃に私が決めたこと。
給食も、家でのご飯も嫌いなものは出てくる。
だから、たまの弁当くらいはと考えたのだ。
せっかくの運動会や遠足で、弁当の蓋をあけたら嫌いなものが入っていたら、テンションだだ下がりに決まっている。
実家の母も私の弁当をそうしてくれていた。そのときはあまり感じなかったけれど、今思えばそうだった。
子どもたちの好きなものは揚げ物、肉。
嫌いなものは野菜。
そして更に個々に細かな好みがある。
おにぎりは、ツナがいい。私は鰹節がいい。
揚げ物は、チキンナゲットを毎日入れて。
魚フライは揚げ物でも入れないで。
いやいや、私は魚フライを毎日入れて。
ゆで卵入れて。
ダメダメ、オレはたま~に卵焼きならいいかな。
甘えてくるように、少し遠慮がちに、弁当箱に残して、そんなメッセージを各々言ってくる。
しかしながら、野菜がほとんど入らない弁当というのは、私の技量だとおかずの茶色のパーセンテージがはなはだ、非常に、頑なに、とにかく著しい。
そして、入る種類も代わりばえしない。
それでも台所には、とっかえひっかえ子どもたちが来ては、つまみ食いをしながら偵察。
できあがると「楽しみ」「もう食べちゃおうかな」と、昼にはだい早い時間に蓋を開け、3人ともに、あっという間に食べてしまう。
今日、最後まで頑張っていた小1の末っ子の塾の退会届を出してきた。
これで、小学生のしなければならない机上の勉強というものが いっさいがっさい無くなった。
親として不安じゃないと言えば嘘になる。
でも、彼らが毎日ゲームとYouTube三昧でいいと思った。
どんな経験も、いつか必ず身になる。そんなことが、最近少し感じるようになったから。
食欲の秋。読書の秋。スポーツの秋。リセットの秋。