5才の息子が、ここ数日 急に ひらがなを練習しだした。
理由を尋ねると 涙ながらに「字が読めないことを、友達に笑われた」と。
のびのび系の幼稚園だが、年長ともなると 読み書きができる子は多い。
兄姉が、目の前で宿題をしていても 平気でロボットで遊んでいたが 同級生からの刺激は 強烈だったよう。
しかしながら、世界でも難しい部類に入るらしい 日本語。
たまに持つ鉛筆で、歪んだ丸と線と点が精一杯の人間が すぐさま完璧に書けるほど ひらがなは易しくない。
「手本通りに書けない!」と泣いて怒り、鉛筆を投げて紙を破って「なぜ、自分は上手く書けないのだ!?」と母を叩く 迷惑千万な5才若様。
この、ひと暴れが終わって ようやく3~4文字書き始める。
7才の姉が気をつかって誉めてくれ、ニンマリ。
10才の兄は、小学校に入って初めて ひらがなを書いたと聞いて「オレは、幼稚園で初めて書いた」とニンマリ。
幼稚園バス停では「オレ、ひらがなの練習してる!」と、周りの母親たちにふれまわり 誉められて ニンマリ。
だが、今日の練習もひとあばれから始まる。
あのね 若様「書」っつうもんは、心穏やかにのぞむもんですぜ。周りが疲れる。