先日、カタログギフトが1冊 我が家に届いた。
カタログギフトを見るのが、初めての子ども達。
もっとも食いついたのが、10才の息子。
「うわぁ~肉うまそう!!」「ラーメンが、こんなに入ってるなんてスゲェ!!」「おぉ、アイスも高い(値段)のだ!」
しかし、7才の娘と5才の息子はイマイチ。ページをめくるたびに困惑顔。
困惑顔の訳は、カタログギフトに いつもスーパーで買うグミや 戦隊ヒーローのお菓子がない。ジュースも、コーラやメロンソーダ見当たらないから。
さて、カタログギフトの中から1品をどのように決めるか?
家族会議の結果「家族5人で1回勝負のじゃんけんをして勝った人が選ぶ。選んだものを、家族みんなでわける」と、なった。
そして、運命のじゃんけん!・・となったとき 突如「待った」の声。
5才の息子が「オレ、じゃんけん弱いから、仮面ライダークイズで決めたい!」
他4人が 即、却下。
口をとがらして拗ねる 5才。
アミダくじ・くじ引き案も出してみるが、それじたいが何なのかわからないと。
結局、10才の兄が代わりにすることになった。
兄の右手が5才のじゃんけんの手、左手は自分のじゃんけんの手ということに。
仕切り直しで「最初はグー!!」と始まった じゃんけん。
早々に、わたしと10才兄が敗れる。「くそ~利き手の
右をオレのじゃんけんの手にすれば良かった!」と兄。
次に敗れたのは、兄の右手を代わりにした5才。
「何で負けるんだよ~バカ~」「兄ちゃんキライ~」5才、また泣く。
そして、主人と 7才娘の一騎打ちは・・娘の勝ち!
「お父さんに勝てると思わなかった!キャー嬉しい」娘、叫ぶ。叫ぶ。
それにしても、最初にあれだけカタログギフトに食いついた10才が全く悔しがっていないのが気にかかる。
いつもなら、こんな場面では 全身で悔しがるのに。
それどころか ニヤニヤしながら「妹、おめでとう!さぁ、何がいいかな?兄ちゃんが一緒に考えてやるぞ~」と、もみ手に猫なで声。
兄、妹を隣にすわらせ、一緒にカタログギフトを開く。相変わらず、兄の猫なで声は続く。
「お客様ぁ、こちらの商品はいかがでしょうか?」
「この、ラーメンはいつも家で食べているのとは違います!今、食べなければ いつ食べられるかわかりませんよ」
「見てください。このお肉。これを焼いたら、まさに焼き肉屋と同じ!いや、もっと美味しいかも!そう思うでしょう?お姫様!」
おいおい、妹の呼びかけが お客様から、お姫様になっちゃったよ。
兄・・おぬしは、どっかの通販番組宣伝員か?ホストか?
妹を、あの手この手で持ち上げながら カタログギフトから 兄が好きな、ラーメン・肉・アイスを なんとか選ばせようという作戦らしい。
いつものケンカ相手を「お姫様」と呼び「お姫様、お目が高い!でも、こちらもいいですよ~」と巧みに誘導。
この作戦が功を奏し、妹はアイスを選択。
妹の気が変わらぬうちにと、いそいそと自らハガキに記入して投函。
「兄ちゃんに"お姫様"って呼ばれちゃったぁ。あぁいうの気持ちいいね~」
妹は、その悪の誘導がわかってなかった。まぁ、言わぬが花。
数週間後にくる予定のアイスで、また一悶着 あるんだろうなぁ。