少し前から、我が家にはココアの粉末が常備されている。
これを使うのは、もっぱら7才の娘である。
娘の機嫌がいいときは「ココア屋さんするよ~!ココアいる人ぉ!」と、家族に聞いてくる。
機嫌が悪いと、こっそり自分の分だけ作って 他の兄弟が欲しいといっても絶対にあげたりはしない。
もともとは、私の実家で母が作ってくれたのが気に入って 自宅でも作りたいとなった。
「ばあばと同じココアじゃなくちゃダメだからね!ばあば、ここのが1番って言ってたし!」と、バンホーテンのもの。
- 出版社/メーカー: 片岡物産
- メディア: 食品&飲料
- この商品を含むブログを見る
ここのは、砂糖が入っていないので 万年ダイエッターの私にも良い。
それ以来、我が家のココアになった。
先日、またもや娘と私はケンカをした。
ケンカの原因は、覚えていない。
たぶん 娘が宿題をしないとか、モノを片付けないとか、言葉遣いが悪いとか・・たぶん、いつもの些細な事。
「もうしらない!勝手にしなさい!」
「別にいいもん!お母さん、だいっきらい!」
2人でフンッ!と横を向いた。
しばらくして 娘が謝ったか、私が声をかけたか。覚えていない。
仲直りをした。
娘が言った「ココア屋さんするよぉ~」
娘が私のもとにきた「お母さん、ココア飲む?」
「もちろんよ」
「うん!わたし頑張ってつくるね!」
頑張って作ってくれたココアは、コップの底に粉末のかたまりがある生ぬるいもの。
このくらいの温度なら 作る側も、飲む側も、火傷をしなくて済むね。
心も、このくらいの温度なら ケンカせずに済むのにね。
家族以外には とても出せない出来のココア。
だけれど、これが娘と私の仲直りのココア。