『お母さん、明日は かわいい服を来てこないでね』
5才の息子から、突如言われた。幼稚園の授業参観前日のこと。
かわいい・・服・・?
「かわいい服」とは、なんぞや?
花柄模様?フリルのフリフリの沢山の?
アイドルの衣装のようなものを思い浮かべたが、アラフォーの箪笥の中に アイドルの服などない。あるわけない。
最後に、そんな服を着たのは いつだったか?ゆうに30年以上は前であろう。
いや、まてよ。そもそも「かわいい服」の定義は、人それぞれ。
息子の「かわいい服」の定義を確認をしなくては。
「かわいい服って、どんなの?お姫様みたいなの?そういうのなら、お母さんは持ってないよ」
返ってきたのは、
「あのね~オレンジ色のは、ダメ」
あぁ、あのサマーニットね。あれは、色は確かに派手だがドルマン袖ってだけで、飾りもないがなぁ。
「青もダメ」
青?かなり紺に近いのは、夏服であるが・・飾りもないし、デザインが凝っているわけでも、胸元があいてもいけどなぁ。
「白とか黒もダメ」
おいおい、お母さん着ていくものなくなるよ。
「赤もピンクダメ」
そのての色は、そもそもない。
「あっ、シマシマならいいよ」
シマシマは、かわいくない服なのか。確かにかわいくないが、その他の色が かわいいってのが分からない。
そんな訳で、参観日はシマシマに決定。
帰宅した息子に「お母さんの服、シマシマで大丈夫だった?」と尋ねたら
「青とか黒とかでも良かったのに」と。
若い男に振り回される。