子どもが小学生になって、ちょっと驚いたこと。担任や、学校の方針なども関係しているだろうが
「持参するものの連絡が直前である」ってことだ。
幼稚園では「牛乳パックを用意して」「毛糸を用意して」2週間くらい前には そんな連絡があった。
しかし、小学校では 事前連絡があることもあるが 時々「明日、折り紙を持ってくる」「明日、コンパスを」「明日、30センチ定規を」と、こともなげに 連絡帳に子どもの字で1行。
おいおい、折り紙って・・どの家庭にも常備されていると思わんでくれ。なにぃ?コンパス?30センチ定規だぁ?
何故か、こういうときは決まって遅い時間。
夕食も、入浴も済んで「あっ、そういえば連絡帳みてないなぁ」と何の気なしに手にとったら、そこに驚愕の文字!!!
そんなことを、幼稚園の送迎バスを待ちながら 幼稚園の母親たちと笑っていた。
「そんなの、甘いわね!」と、年のはなれた中学生の子どもをもつママが言いはなつ。
「中学は、もっとヒドイわよ」
その言葉に、バス停にいた母親たちが身をのりだす。
前日に「調理実習で使うから、明日 ブリの切り身が必要」って言うのよ。「ブリの切り身」よ。
その途端、バス停の母親 皆から「キャー」「やだぁ」「なにそれ~」の悲鳴。
「それを聞いたのが、部活から帰って 入浴して夕食食べてるときよ」
再び、周囲の母親 悲鳴。
「ブリの切り身」・・家で使うために冷凍庫に入っている場合もあるが、学校で複数の他人の口に入るとなれば やはり新鮮なものが良いはずだ。
時間は、20時過ぎ。中学生ママ、子どもを叱るより 財布をつかんでスーパーへ すぐさま走った。
この辺り、スーパーは地下鉄1駅先。そのスーパーも、21時には閉店。
運よく ブリの切り身は手に入り、帰宅して子どもを怒鳴り付けようと思ったら 当人は寝ていたと。
「え~やだぁ」「ウソ~」「かわいそう!」周囲は同情まじりの悲鳴。
後々、学校から少し前に手紙で連絡があったらしいが お子さんが親に渡していなかったらしい。
数年後は我が身かと思うと、背筋が凍る話であった。
でも、あの日 最も背筋が凍ったのは、おばちゃん軍団がたびたびの悲鳴をあげる。あの光景をみた人々であろう。