吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

なめろう


【谷やん】お酒がススム!いわしのなめろう!捌きます ~ sardine namero【魚の捌き方】【料理レシピはParty Kitchen🎉】
[http://blog.hatena.ne.jp/-/odai/6653812171398119935:title=お題「思い出の味」



なめろう」という料理を ご存知だろうか。


生のアジや、イワシを細かく包丁でたたき そこに刻んだネギや生姜・大葉などの薬味と味噌をまぜるものだ。


寿司屋、居酒屋などで見かけるかもしれない。酒の肴にはもってこいの味である。


これが、小学生の頃からの 私の大好物だった。


当時、実家近くのスーパーで 新鮮な小ぶりのイワシを安く売っているときがあった。


そんなときは、母がバケツいっぱいに そのイワシを買ってきてくれる。


そのイワシの頭と内臓をとり、中骨と身のあいだに親指を入れて 身から骨をはがしていく。これで一丁あがり。


小さなイワシだから、この作業は包丁よりも手でやった方が早い。


バケツいっぱいのイワシ、全てをこうやって まず、さばくことが第1段階。


「美味しいものは、時間がかかるのよ~!」


母にそう言われてしぶしぶ 大好物の「なめろう」のため、母のとなりで 1匹1匹ひたすらイワシと格闘。


好物だが、この作業がイヤなのだ。


ときどき 小骨が指に刺さるし、新鮮さを保つため冷たくなったイワシをさわっていると手は冷たくなるし。


なにより、バケツいっぱいあったはずのイワシは 身だけになると半分・・いや 1/3になってしまう。


こんなに苦労して、食べられところは チョコットなんて!まったく、イヤになる。


そう思っても、あの「なめろう」の味を想像すると ここでやめる訳にはいかない。


この辛い作業を乗り越えたら もう出来上がったも同じだ。


たっぷりのネギに生姜、大葉をきざんで イワシとともにあわせて包丁でたたく。


最後に味噌をまぜて、味見と称して ちよっと指でぺろり。


おぉ~これこれ!! 待ってました‼️


皿にうつしてからも、またぺろり。


この「なめろう」母と妹は あまり食べないが、父は大好物。


帰宅の遅い父のため「お父さんに半分残しておこうね」そう言われて、口をとがらせながら「私の分を(父より)多くしてね!絶対ね‼️」


そう母に念をおして 自分の分が多いことを確認して ようやく食べ始める。


もったいなくて 箸の先にちょこっとつけて食べたり、一気にガバッと口に入れ贅沢に食べていると あっという間になくなる。


なめろう」の語源は諸説あるが「皿までも舐めたいほど美味」との云われもあるらしい。


もちろん、私のなめろうの皿は 毎度 洗ったあとのようにキレイであった。


結婚してから1度、あの面倒な作業をはぶこうと 刺身のイワシを少し買って 薬味と味噌をまぜた。


あの味とは、なんか違う。


居酒屋や、寿司屋でも頼んでみた。
やっぱり、なんか違う。


近所のスーパーで、1匹まるごとの生で食べられるイワシやアジは売っていない。


いや、それは言い訳。売っていても 自分1人のために あの作業は面倒なのだ。


思い出の味は、本当に思い出になりそうだ。