朝起きたら、台所で、昼夜逆転歴2年の、中3息子が食事をしていた。
以前は、前日の夕食時に彼の分も皿に盛って、冷蔵庫に置いていたが、最近はそんなこともせず。
なので、自身で食事を作るようになった。
最初は、冷凍されている豚肉を解凍して、自分なりに味付けをして焼いていたが、いつのまにかレパートリーが増えたようで。
その日のメニューは、具のない和風パスタ。
「え~!?パスタなんて作れたんだ?」
と私が、彼が食べている皿をのぞき込んで言うと
「あぁ、まぁね」
とゲーム機から目を離さないままの返事。
しばらくして
「このパスタさ、麺つゆとポン酢で味付けしてみたんだ」
と台所から声がした。
「へぇ、そうなんだぁ、美味しかったぁ?」
と私が返すと
「フライパンに残っているから食べていいよ」
と息子の声。
麺つゆとポン酢の組み合わせは、息子の大好きな味付けである。
「ありがと!朝食にいただくわ」
そのあと、また台所にいる息子から
「それからさ、賞味期限切れていたやつ、捨てておいたから!」
賞味期限切れ??何かあったかな??
詳細を聞いてみると、緊急用・災害用にと別に置いてある、食品のことらしい。
そこには、普段の食事には使わないレトルト食品などがあり、冷蔵庫に何もないとか、私が料理を作る気がないときなどに、家族各々がそこの物を使って、食事を作る。
たぶん、息子も、和風パスタを作る前に、漁ってみたんだろう。
「気が利くねぇ、助かる~!」
と礼を言ったら
「あぁ、まぁ・・」
と中3っぽい返事。
結局、私が朝食をとる段になったら、息子の残したパスタは消えていた。
息子自身が足りなくて食べてしまったのか、他の弟妹が食べたのか。
まぁ、いいや。
子どもに、賞味期限切れの食品を処理してもらい、その子は自ら料理をし、楽をさせてもらって、有難い。
私のズボラも、たまに良いことがあるなぁと思った朝。