「壊れて困る家電は何か?」
と尋ねられたら、私は迷わず、洗濯機と食洗機と答える。
洗濯機は言わずもがなだが、食洗機も、皿洗いが苦手な私にとっては、もはや必需品。
私が食洗機の存在を知ったのは、今から30年以上前の、高校生の時。
遊びに行った友人宅にあったのが、最初の出会い。
当時は、日本の一般家庭には、ほとんどなかった。
欧米の家庭にはあるらしい、大きな食堂やレストランにはあるようだ、のレベル。
友達の家は、工場をしていて、その家のお母さんが作る食事を、工場の方と家族でとるのが普通だった。
人数の多い食事作りに加え、食器洗いもとなると大変なので買ったのだと。
「すっごい楽よ!」
という友人の言葉と、初めて見る外国製の食洗機に、心を奪われた。
実家では、父が皿洗い・皿拭きが好きだった。
だが、1人でするのはイヤ、家族と一緒にする、もしくは家族に見守られながら、褒められながらしないとふてくされるという、非常に面倒な父だった。
なので、私は、皿洗いが苦手なのに、たいてい父と一緒に手伝っていた。
結婚して、それが私の仕事となったとき、数日で
「これはやっていけない、ダメだ」
と悟った。
それ以来、食洗機は、私の相棒である。
食器だけでも、食洗機に預けたなら、残ったものは、鍋やフライパンだけ。
皿洗い苦手な者にとっては、本当に気が楽。
あとは、洗った服を、畳んでクローゼットや、棚に入れてくれる、いや、クローゼット自体が洗濯乾燥機・・みたいな家電の登場を待つだけなのだが・・。
食洗機、ロボット掃除機、乾燥機付き洗濯機ときて、もうそろそろかと期待しているのだが。
来年も、そんな阿呆っぽい、それでいて、実は本気な夢をみながら過ごしたいもの。