吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

同じ空の下、いろんな見方

中3息子の、昼夜逆転は相変わらず続いている。

 

朝、私が起きてくると、その日のニュースになっているようなものを

「すごいニュースみつけた!」

「このニュース知ってる?」

 

そんなことを、たまに教えてくれる。

 

それは、たいてい、前日のトップニュースだったりするので、私も概要は知っている。

 

だが、ほとんど家から出ない彼が、社会に関心はあるのだなと思えて、少し安心をする。

 

その日、不登校児を持つ親の会に、私は、出席した。

 

そこで、息子と同世代のお子さんをもつ、あるお母さんが

「うちの子は完璧主義だから、昼夜逆転でもしてくれたらいい」

と話した。

 

その子は自室からほとんど出ないが、それでも昼夜逆転はなく、自室も適度に整理整頓されているらしい。

 

家にいても身なりを整え、太るからと食事にも気を付け、ゲームも、テレビも、マンガも興味がない。

 

そして、登校できない自分を卑下して、悩んでいると。

 

安心できるはずの家の中でさえ、その完璧主義の子の心の糸は、ピンと張りすぎるほどに張ってしまって、親として心配でたまらない。

 

そう、お母さんは伏し目がちに言った。

 

ウチとは真逆である。

 

はて、うちの子、整理整頓という言葉が、この世にあることを知っているのだろうか。

 

私は・・そうね、一応は、知っている。

 

ゲームとテレビ、マンガ、おいしい食事以外に、この世に興味を引くものがあることを知っているのだろうか。

 

私は・・まぁたぶん、知っている。

 

皆が、多少なりとも眉をひそめる、昼夜逆転も、羨ましいと言う人がいるのだな。

 

ものの見方は、人の数だけあるものだなと、帰り道、そんなことを思った。

 

翌朝、中3息子が、家のベランダから写真を撮ったと、携帯を見せてくれた。

 

それは、鮮やかな、とてもきれいな朝焼け。

 

「あなたって、ニュースだけじゃなく、風景にも興味があったのねぇ」

と、息子に言ったら、照れくさそうに笑っていた。

 

ふと、顔も知らない昨日の、完璧主義の子も、この朝焼けを見ていたらいいなと、思った。