数日遅れて、ひな祭りと、中2息子の誕生会をした。
コロナになってから、こういうのは自宅で家族だけで行う。
家に飾り付けなどすることもなく、普段着で、普段の居間で行われる。
ちょっと違うのは、料理がパーティー主役からのリクエストで、ちょっと豪華になるくらい。
とは言っても、主役は変われど、出される料理は、毎度変わらずの、刺身と揚げ物。
休日だから、私のエンジンがかかるのが遅くなるから、パーティーの開始は、たいてい中途半端な時間になる。
今回も、中途半端な、午後3時。
それでも、誰も文句も言わずに待っていてくれて、主役に
「おめでとう!」
と言うのも、そこそこに食べ始めた。
遅い朝食だったけれど、そろそろお腹は空く時間だったから、仕方ないこと。
調理人の私は、味見と称する、つまみ食いをしていたものだから、そこまで空いてはいない。
皆が、がっついて食べるさまを横目に、1人勝手におしゃべりをする。
だけど、今年は、最初こそ、私は1人で喋っていたが、そのうち子ども3人でゲームの話やら、アニメの話などに花を咲かせ、夫と私はそれを黙って聞いていた。
「あのアニメ、続編やるらしいんだよ」
「昔、お前、あの主人公好きって言ってたじゃん!もう興味ないの?」
「あのゲームはさ・・」
子どもたちの話しについていけなかったのが、黙って聞いていた第1の理由だが、3人があまりにも楽しそうに話すので、それを聞いていたくなったのも事実。
そんな、子どもたちのおしゃべりを聞きながら
「数年前までは、食事をしていても、1人が皿をひっくり返し、1人が泣き、1人がトイレに行くと言い出し・・で、食べた気がしなかったなぁ」
と、夫とこっそり話して2人で笑った。
来月には、中2息子と小5娘は、中3と小6になる。
それぞれの学校から
「最後の1年ですから」
と言われている。
確かに「最後の1年」なのだけど、胸がザワザワしないかといえば噓なのだけど、それでも人生は続くのだから「その人生のうちの1年」でもあるのだよなと思ったり。
その日は、随分と長いこと3人は喋っていた。
その夜、台所で片づけをしていたら、中2息子が
「誕生日会をしてくれて、ありがとう」
と言いに来てくれた。
こういうことを言える14才なら、この長兄なら下の子たちも大丈夫じゃないかと、親バカは思った日。思い込んだ日。
そして、私は、調子にのって食べすぎて、翌日に胃もたれ、体重計の数字に天を仰ぐ。
私だけ、大丈夫じゃない。
まったくもう・・やだやだ。