以前に住んでいた場所での ママ友から、久しぶりに電話があった。
子どもが同級生の縁で仲良くしてもらっていたのだが、お子さんが 数日前から小学校への行き渋りを始めたとのこと。
当事者の子は、我が家の末っ子と同級生で、物怖じしない元気な印象だったが、新学期になりクラス替えなど 新しい環境で疲れてしまったよう。
こちらに引っ越してすぐの頃、1度連絡をとったとき、ウチの子どもが不登校だったことを思い出して電話をしてくれたのだ。
私を思い出してくれたことが、頼ってみようと思ってくれたことが 嬉しかった。
電話のむこうの彼女の声は、幾分 大きく、早口だった。
どうしたらいいのかという不安と、混乱と、この状況を分かってもらいたい、どうしたら切り抜けられるかという切迫したような。
不安の渦に、完全に巻き込まれてしまっていたら、声もか細いだろうが、まだ声に元気があるだけ大丈夫だなと感じた。
もちろん、本人は、それどころではないだろうけれど。
我が家の現状を話したりして、一丁前にアドバイスしてみたが・・。
どうだったろう。
もう少し溜まったストレスや、不安を聞いてあげたらよかったと反省。
最後に彼女が言った「いつか、また学校に行けるようになるのかな」というのが、彼女の不安の すべてを物語っていた。
私は、それに答えられなかった。
その答えは誰にもわからなくて、でも今の私には、登校がゴールだとは思えない。
登校よりも、自立がゴールだと思う。
でも、そんなことは 今の彼女には言う段階ではないので「まず、ゆっくりさせてみたらどうかな?」と。
電話が終わったら、小2の息子が
「誰と電話していたの?」
と尋ねてきた。
「幼稚園の同級生だった、Aくんが学校いくのがイヤになってきちゃったんだって」
と話したら
「そうなの~。そういうときは、無理しない方がいいよ!」
と、あっけらかんと答えた。
ほぅ、ここに 私より優秀なアドバイザーがいましたな。
現在進行形で不登校経験中のアドバイザーが、そういうのなら、私のアドバイスも、あながち間違いじゃなかったか。
将来、この自分の言葉が間違っていなかったと、本人が思ってくれたら。
そうなればいいな。