引っ越して1か月半。実は、まだ段ボールに入った荷物がある。
学校が始まったら 子どもがいなくなるから片付くだろうと、タカをくくっていたが ふたを開ければ ちゃんと登校しているのは10才の兄ちゃんだけ。
7才妹と6才弟コンビは、プチ登校・登園拒否。
朝8時前に、7才姉が小学校保健室登校。
もちろん留守番ができない6才も連れていく。昼食は食べず12時過ぎにはまた小学校に迎え。
小学校への送りが終わると、6才弟と自宅に戻り朝食。
戻るといっても、これが一筋縄ではいかない。
この6才は非常にヘタレで、2言目には「もう歩けな~い」「暑い~」「おんぶ~」
小学校と自宅は、子どもの足で歩いても5分以内。走れば、1~2分。坂の「さ」の字もない平坦な道。
その距離でさえ3日に1度は「歩けな~い」と寝転がる。
今朝も 保健室の廊下から「歩けな~い」と、私の足首にしがみつき、自身は 廊下に寝転がる。
そして、足首を私が引きずると一緒に寝転がったままズルズル6才が引きずられる。なんか、マンガの1コマであるようなアレである。
この数日前は、職員室前の廊下で大の字になって「おんぶをしてくれ~」と大号泣。
その前は、小学校の階段でわざわざ腹這いになって下りる格好をしながら大号泣。理由は・・何だったかな。忘れた。
転校数週間で、すでに私たち親子は有名人である。
その弟を自宅に連れ引きずって帰り、朝食を一緒に食べる。
「一緒に食べる」といっても、この6才は私が″あ~ん″と食べさせてやらないと全く食べない。
1人で食べられない訳ではない。
家庭内で平日朝食に限り″あ~ん″をしないと朝食が食べられない病なのである。
はっきりいって、小学校から帰宅した時点で 私 クタクタ。このあと、この6才を幼稚園に連れていかねばならない。
つい、体力と精神力を回復させようと 朝食を食べながらテレビをつけてしまう。
「ママ、食事中にテレビはダメなんだよ!」と、さっきまで大号泣の、今はケロッと上機嫌の6才に注意される。
「大仕事が終わってつかれたんだよ。いいんだよ。これからの第二の(幼稚園に行く)大仕事の前に必要なんだよ」と、訳のわからない理由でテレビのスイッチオン。
録画しておいた「ノーサイドゲーム」
大泉洋が、数週間に渡って敵対していた悪徳上司を証拠や証人を出してバッサバッサとやっつけていた。
気持ちいいシーンだ。
池井戸作品は、最後のこのバッサバッサとぐうの音も出ないよう悪者をやっつけるのが醍醐味だよなぁ。うん。うん。
さて、隣では「あの野菜は食いたくない」「この魚は骨がある」「幼稚園は飽きたから行きたくない」「″あ~ん″って食べさせて」と、またもや寝転がって文句を言う6才。
池井戸作品では こういう風に文句を言って主人公を追い詰める敵を、どうバッサバッサと倒すのだろうか?
と、しようもないことを ふと考えた今朝。