先日、私は日本の学校教育の足りない部分が 何であるかが分かった。身にしみてわかった。
あれは、家族で 近所のショッピングモールで買い物をしていたときだ。
途中 私と娘ちゃん(7才)は、トイレへ行った。
まだまだ甘えん坊の娘ちゃん。
1人で個室トイレに入るのはイヤだと言うので 私と2人で入ることに。
そのとき6~7つあった個室トイレで、扉がしまっていたのは1つだけ。
個室内で 私が便座に腰掛け、娘ちゃんは隣りで立っていると 突如 なんの前触れもなく娘ちゃんが言葉を発した。
「今日のママのパンツの色は、ラクダ色(仮)なんだね!私の靴下の色とおんなじ~!」
その言葉は明瞭で、且つ 静かなトイレのどこにいても聞こえる音量であった。
一瞬真っ白になった頭で次に考えたのは、
トイレ個室内にいる、ラクダ色(仮)のパンツをはいている私の顔は見えていない‼️やったね!ラッキー!・・・な訳ない!
そして、私は思った。
我が国の学校教育、何かたりない 何かおかしいとは前々から感じていたが これだ。
『公衆の面前(耳前)で、前触れもなく 己のパンツの色を公開されたときの対処法』
これを教えてもらっていない。
因数分解より 古文を覚えるより よっぽど大事だ。
しかし、今 そんな学校教育のありかたを問題視していても仕方ない。
返答せねば。
このまま黙っていてはいけない。
子どもの話しに、耳を傾け 返答をするのが親の役目だ。
私は46年の人生経験をかけ返答した。
「そうだね~。一緒のラクダ色(仮)だね~。娘ちゃんは ラクダ色(仮)は好き~?」
この返答に要した時間は、たぶん数秒かと思う。
今さら、娘がラクダ色(仮)が好きかどうかなぞ聞かなくても 知っている。ラクダ色(仮)の靴下は娘ちゃんの大のお気に入りなのだから。
知っているが、私にはこれしか思い浮かばなかった。
素直な娘ちゃんは「ラクダ色(仮)好き~‼️」と答えてくれた。
しかし、私はハッキリ聞いた。
直後に、どこからか笑いを堪えるような「フッ」という声を。
個室トイレから出ると、誰もいなかった。
しかし、私たちの隣の隣のトイレのドアが閉まっていた。
この場合、一刻も早く この場から立ち去ることが最優先であると 今までの経験から判断した。
私は、娘ちゃんを無言の圧力で 早く手を洗わせ 振り返ることなく早々にその場から立ち去った。
さて、自分で言うのもなんだが、この私の一連の行動は初めてにしては及第点であると自負している。
是非、来年度以降の教科書『公衆の面前(耳前)で己のパンツの色を公開されたおりの対処法』の項目に載せるべき 行動例であるだろう。
だが、その前に誰か 今回の ”正しい” 対処法を教えて欲しい。