吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

部屋出のその後

先日、10才の息子が念願の「自分の部屋」をもち、夜は その部屋で寝たことをブログに書いた。


息子に与えた部屋は和室。


自分の部屋で1晩寝た翌晩、7才の妹と6才弟が 兄の部屋の押し入れで寝たいと言い出した。


兄は快諾。
その夜は、兄の部屋で兄妹弟の3人が寝ることになった。


3人で楽しそうに、寝るスペース確保のため 荷物を一部運び出した押し入れに 寝室から弟妹の毛布を移動した。


「押し入れのふすまは開けておいて、皆でお話しながら寝ようね」

「怖いから、ずっと電気つけといていい?」

「ねぇ、ねえ、お母さんいないから 皆でここでゲームしちゃおうよ」


3人で「シーッ!静かに」と言いながらの密談は、嬉しいのか声がおおきくなり すべてダダ漏れ


子ども3人と、私が寝ていた部屋は そんな訳でずいぶんと広くなった。


「こりゃあ、今夜は大の字で寝られるわい!フフフ!ラッキー!」


昨晩、10才がいなくなった寝室が寂しいと感じたのは どこのどいつだったか?


1晩で寂しいが 嬉しい!ラッキー!に変わるとは。


我ながら薄情だと想いつつ、今夜は部屋で1人だ。


私も、部屋で夜更かししようかと心のなかでニヤついていた。


入浴後「おやすみぃ~」と、私と子どもたちは別れて それぞれの部屋に入った。


私の枕元には、いつもはない単行本が1冊。


さて、まずは これを読みながら・・と寝転んでページを開き 1ページ読んだあたりで


ドタドタ!と、足音がこちらへ向かってくる。


私の部屋のドアを開けたのは、毛布と枕をひきずってきた6才の息子。
「やっぱり、ここで寝る」「おはなし、読んで」


ありゃ。1人の夜は あえなく終了。


単行本をおいて、おはなしにシフトチェンジしようとしたところで またドアが開く。


いたのは、7才の娘。「やっぱり、私もここで寝る」


やれやれ。やっぱり、あの部屋は兄ちゃんだけの部屋だな。


と、ドアを閉めようとしたら「なんか、眠れない」と、10才の息子も布団一式持ってリターン。


3人で密談した計画は、5分で破綻。


部屋出は、1晩で終了。


持ち出した布団と毛布をすべて元に戻し、いつもの場所で、再度「おやすみぃ」


おかしくて笑っちゃった結末は、どこかちょっと安心して。ちょっと嬉しくて。


だけど、いつまで 1部屋で皆が寝られるのかを考えたら ちょっとだけ せつなかった。


そして、和室は 家族共有の部屋にもどりましたとさ。

おかみさぁん!出番ですよ~!

我が家の、小学校登校拒否・幼稚園登園拒否の7才娘・6才息子コンビ。


駄々はこねるが 少しずつ学校や幼稚園にいる時間が延びてきていた。


そのことに 私は、ここ最近 安心していた。油断していた。



木曜日朝8時 携帯が鳴る。幼稚園から。なにごとか?


「本日、幼稚園の運動会予行演習で お宅の息子さんが駄々をこねても人手が足りない。息子さんも安心するから予行に来て、息子さんのそばに終わるまでいて欲しい」


う~ん・・このカンカン照りのなか予行演習かぁ。
一応、私にもしようと思った仕事もあったがなぁ。


しかしながら、断固断る理由はない。


そうして、登園から3時間。朝のクラス内の行事から 息子と付かず離れずの距離で ほぼ立ちっぱなし。


先生や、PTA役員さんのように仕事があるわけではない。ただ立っているだけ。


なのに、なぜだか疲れる。


息子は すべての競技にニコニコしながら出場し、先生や役員のお母さん方からも「息子さん、頑張りましたね」とお褒めの言葉。やれやれ。


予行演習終了後、息子は幼稚園で昼食のため 私は1人帰宅。1人で昼食。


はぁぁ。疲れたぁぁ。テレビをつけながら、ボ~っと食事。


1時間半後、再び幼稚園へ迎え。その足で、小学校へ迎え。帰宅。


10分後に娘を習い事へ送り、帰宅。


下校していた10才長男を習い事に送り、帰宅。


6才息子が補助なし自転車の練習をしたいと言い出し、つきあう。


練習終了5分後に娘を迎えにいき、帰宅。


30分後に長男を迎えにいき、帰宅。


10分後に、菓子を買いたいという子ども3人連れてスーパーへ。菓子が決まらず、兄弟ケンカをして スーパーに1時間滞在。帰宅。


幸いなのは、習い事もスーパーも自宅から5分以内であること。


ちょっと不幸なのは5分以内の習い事の場所に、子どもたちが1人で行こうとしないこと。


でも、昨今の犯罪とか考えると・・まぁ送迎はしたほうがいいのか。


それにしても、疲れたぁあ。日頃の不摂生と、年齢を呪う。


だがしかし、このときは まだ分かっていなかった。翌日にもあんなことが待っていようとは。


翌日の金曜日は、娘の遠足。行き先は、隣県の科学館。


娘は 悩んだ末に遠足に行くと決めたが、当日学校に送っていくと「科学館にはいきたいが、皆とバスには乗れない」と泣きだした。


急遽予定変更。


まず6才の息子を幼稚園に送り届け、そこから娘の遠足先へ高速をつかって、片道1時間半。マイカーのハンドルをにぎりバスをおいかける。


皆から遅れること2時間で、なんとか合流。


しかし。しか~し、話はここで終わらない。


合流して15分。
娘「お家に早く帰りたい」と泣く。


昔、キムタクのモノマネ芸人がつかっていたフレーズじゃないが「ちょっ、まてよぉ!」を言いそうになるのを、なんとか かんとか飲み込んで15分前に歩いた道を戻る。


駐車場に行く前に、来場記念スタンプを押して 売店でアイスクリームを買った。


固い表情だった娘が、ようやく笑った。


駐車した車のなかで アイスクリームと弁当を食べて、また1時間半の道を走る。


娘、昨夜は弁当を誰と食べようか、お菓子交換楽しみだとウキウキしていたのになぁ。


帰宅した家では 朝食の洗われていない皿、フライパン、洗われていない洗濯物が待っていた。もちろん、掃除なんてしているはずもない。


1時間後には、幼稚園へ迎えが待っていた。


翌日は、幼稚園の運動会が待っていた。


幼稚園へ迎えまでの1時間を家事にあて・・るはずはなく、私は寝た。

お弁当、お弁当 うれしいな

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その朝も、息子 6才 は「幼稚園に行きたくない」と口をとがらせていた。


そんなときの母の返しは決まっている。

「じゃあ、お母さんが代わりに幼稚園行こう~っと」

「きみは、お母さんの代わりにお仕事よろしく~!」


1人ぼっちはイヤな6才は「ヤダ~!」となって、そんなことを繰り返しながら幼稚園の門に到着。


というのを、毎朝毎朝繰り返している。


その日は、幼稚園がお弁当持参の日だった。


「今日は、幼稚園にお弁当を持っていかなきゃ!きみが行かないなら、お母さんのお弁当作って!」


当然「できない!」「イヤだ!」と言うと思ったら「わかった!作るよ!」と予想外の返事。


「お弁当の入れ物どこ?」ムスッとしながら尋ねるので、いつも常備菜をいれている保存容器をだす。


朝食の残りもの数種類を、そのまま詰めようとするので 弁当用のシリコンカップも出して「ここにおかずを詰めたら?」とアドバイス


「お~!これはオレの弁当に入っているのと同じ!これは使えるぞ!」

息子、乗り気になってきた。


「お母さん、何色のカップがいい?」(任せるよ~)

「お母さん、嫌いなお野菜ある?」(ない。任せるよ~)


食べる人の意向を聞いてくれる、お弁当屋さん。


見ていた姉7才も、弟の様子が気になって手伝い始める。


「弁当に朝食の残りを入れる」ことに懸命な、姉弟のお弁当屋さん。


しかしながら、入れるおかずは 悲しいかな少ない。
当然ながら、弁当箱がスカスカ。


冷蔵庫に 調理せずに、すぐに弁当箱に入れられる食べ物はない。
さて、どうしたものか。


姉弟 顔をよせあい、弁当箱を眺める。


そのうち、姉が「冷凍庫のソーセージを入れよう!」とアイディアを出し 弟も賛成。


冷凍庫のカチコチに凍ったソーセージを、レンジであたためる。


どうやら、ソーセージでタコの型を作りたい様子。


でも、温めただけのソーセージは タコの型にはならない。


アドバイスしようとしたら、7才姉がソーセージをナイフで半分に切って 100均のプラスチックのピックを刺した。


タコの型にしたソーセージの上の部分に、いつも ピックを刺すのは私のやり方。それを真似したのだ。タコの型にはなっていないけれど。


そのピックの刺さったソーセージを、何本も何本も 弁当箱の空いている部分に詰め込んだ。


それが、上の写真。


そして、下が翌日 7才姉が また作ってくれた お弁当。


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さて、これが 母に作る 最後の弁当にならねばいいがなぁ。

スポーツの秋は、階段の秋

今週のお題「○○の秋」

「スポーツの秋」万年運動不足なのに、運動嫌いの万年三日坊主の私には ちょいと耳が痛い。


だが、運動をしなければならない身体と年齢である。


なので「ながら運動」をすることにした。


引っ越し先のマンション6階まで階段を使うようにした。


もちろん、

重い荷物を持っているとき、
急用、
子どもと一緒のとき(階段を子どもが承諾すれば階段で)

はエレベーターを使って良しという特例つき。


たいてい、3~4階「まだ半分か」「残りもう半分だ」と階数を確認。


そのあと スイスイと6階まであがるときもあれば、

フーフー息を切らし「まだか?6階数まだか?」のときもあり、

フーフー言いながらも、途中の踊り場で見慣れてきた周囲を見渡す余裕があるときも。


ついエレベーターの前まで行って「いや、この階段の1回で脂肪が数グラムなくなるかも」と、回れ右することも。


上りよりは楽だが、6階から下りるのも 最初のうちはクルクルと螺旋状の階段に軽いめまいがした。


平日は、これを3往復以上。


これが、私のタプタプの身体には「焼け石に水」だろうが、しないよりはマシだろうと 三日坊主が珍しく2か月続いている。


今の家は 近くに大きな木など緑が多いせいか、階段の踊り場に虫がよくいる。


夏にはセミが各階にいたし、蛾はいつも何処かに張り付いている。


この前は、派手な柄の芋虫がいて 子どもたちが3人して悲鳴をあげた。


汗だくでの階段の上り下りは、ずいぶん涼しくなったので楽になった。


秋の風を感じながら 自分の励まし、愚痴を言ったり、小声で歌を歌いながらの階段の上り下り。


46才の階段の秋。進行中。

10才の部屋出

10才の息子が 引っ越しが決まってから「自分の部屋が欲しい」と言い出した。


居間の隣の和室はどうか?と言ったら、即OK。


部屋の出入口は、ふすま。もちろん カギなどつかない。


部屋のなかは 兄弟の洋服箪笥、オモチャの棚、仏壇、それに沢山の物が入った押し入れつき。それでも良いというので契約成立。


しかし、その和室は 引っ越してから、つい最近まで 片付かない段ボールが置きっぱなしになっていて、なかなか息子の部屋にはならなかった。


長い間、置きっぱなしになってしまったのには 息子が「部屋を早く片付けろ」と催促をいっさいしなかったことに甘えていたこともある。


もう、一人部屋のことなど忘れてしまったのだろうか?


そんなとき、息子の友達が家に遊びに来るというので 放置し続けたら和室を慌てて片付けた。


きれいになった和室に「今日から、ここをオレの部屋にする。夜はここで1人で寝る」と息子。


自分で、私と弟妹と一緒に寝ていた部屋から 布団を運びこんだ。


そうして、夕食が済むと 和室に敷いた布団に横になったかと思ったら、そのまま寝てしまった。


着替えもしないで。気持ち良さそうに。


なんだ。なんだ。生まれてから、ずっと一緒に寝ていたのに。


なんだ。なんだ。呆気ないほど簡単にでていって、簡単に寝ちゃうんだなぁ。


別に1人暮らしを始めたわけじゃない。前の部屋から数メートルの距離の部屋に、夜は寝るってだけ。


分かってるさ。


6才の末っ子が駄々をこね始めた。

「オレも部屋が欲しい!」

「お風呂場の前?ヤダ!濡れるもん!」

「居間?夜、テレビ見ちゃダメでしょ?ヤダ!」

「玄関?誰か来たら怖いもん!カギ閉まっててもヤダ!」


みかねて「兄ちゃんが寝室からいなくなって寂しくだけだろ?」と、夫が苦笑まじりに言った。


こういうとき、末っ子より主張する娘が静だなと思ったら、兄がいなくなって少し広くなったへやで既に夢の中。


ごねまくった末っ子は、入浴をして歯磨き、寝間着になった頃には 、私の隣で寝息をたてていた。


電気を消した寝室が、いつもより暗く 外の車の音がよく聞こえる気がした。


翌朝、起きてみると、いつも通り 誰よりも早く 居間で息子はテレビをみていた。


「よく寝られた?」と尋ねたら
「あぁ、うん」


「これからずっと、和室で寝る?」
「あぁ、うん」


いつも通り、テレビに夢中の空返事。


少し違う夜のあとは、いつも通りの朝だった。

初めての友達

「初めて友だちができたんだ。その子と週末に遊びたい」


10才の息子が、木曜の夜に言った。


「土曜は、以前からの予定があったからムリ。でも、 日曜なら大丈夫」
そう返事をしたら、息子は「じゃあ、明日 友だちに そう言うよ」とニコッとした。


弟妹がそろって、2学期早々から「登校&登園拒否」宣言をしたが、10才の息子だけが 以前と変わらずに登校をしていた。


無理をしているのではないか。


弟妹が「行きたくない」と駄々をこねている中、自分の悪い状況を言い出せなくなってしまってるのではないか。


と、実は弟妹以上に 私は彼を心配をしていた。


そう思っていた矢先の、その言葉。安心した。嬉しかった。


息子は金曜に学校から帰宅すると
「日曜の昼から、オレん家であそぶことになった!!」


ん?ちょっと待て!?公園で遊ぶんじゃなかった?ん?

段ボールが、まだ散乱する我が家を見渡し、ちょっと戸惑った。


が、「よし!部屋をきれいにするいい機会だ!」と土曜に夫を急き立て、掃除をさせて 段ボールが散乱した部屋をなんとかした。


なんたって、息子の初めての友達だ。
その初めての友達が、家に来るのだ。


息子の顔に泥を塗るような家ではならぬ。完璧じゃないが、まぁなんとか良かろう、たぶん。


当日の日曜は、娘と夫は早くから出かけた。


いつもは「宿題をやりたくない」とゴネる息子が、今日は友達が来るからと午前中に宿題を終わらせた。


家から目と鼻の先の場所で、友だちと13時の待ち合わせだというのに
「もしかしたら、早く友だちが到着しているかも」
「待たせたら、かわいそう」
と30分以上も早く出かけて行った。


嬉しいのだなぁ。


少し前、以前の学校で仲の良かった子みたいに喋れる子がいない。


休み時間は、いつも1人。ちょっと寂しい。


そんなことを言っていたのに。


よかった。


来てくれた友だちは、息子となるほど気が合いそうな子。以前の学校の友だちと似てる。


その友達と、お互い無理している風もなく ゲームをしたり、寝転がって動画サイトをみて笑ったり。


良かったね。


また、こういう機会があるといいね。


良かった。

秋には本を買って

今週のお題「○○の秋」


引っ越しをしてから、気付けば2か月近く。


その間、自分の本を読んでいなかった。手にすら取らなかった。


それまでは、カバンの中に必ず本が入っていて ちょっと時間ができると読んでいたというのに。


家事の合間に、コソッと読んでいたというのに。


ものすごく忙しかったわけではないが、余裕がなかったのだろうかなぁ。


6才の末っ子の幼稚園を送ってから、1人本屋に寄った。


開店すぐの書店は、お客さんも数人。


ゆっくりと、時々本を手にとりながら 本の棚を端からみていく。


久しぶりの本との、めぐりあいを楽しむ時間。


好きな作家の本を探してみようか。
いやいや、今日は読んだことのない作家もいいか。


帯の推薦文や、本屋さんの推薦カードを参考にしながら、棚の上を見たり下を見たり。
けっこう忙しい。


楽しい時間のはずなのに「どうしよう」「何にしよう」いろいろ考えすぎて、頭がパンクしてしまって手ぶらで本屋を出ることもあった。


だが、本屋 久しぶりの今日は そんなヘマはしたくない。


深呼吸をしながら「焦るな」「ゆっくり」「楽しめ」と時折、自分に言い聞かせる。


結局、3冊を選んだ。


箱庭図書館 (集英社文庫)

箱庭図書館 (集英社文庫)


マチネの終わりに (文春文庫)

マチネの終わりに (文春文庫)



乙一さんの本は、以前から読みたかったもの。


「マチネの終わりに」は、以前1人で行った映画の予告で流れており、ちょっと気になったもの。

普段は ラブストーリーは苦手だし、平野啓一郎さんのものは初めて。

どうしようかと最後まで悩んだがが「えぇい!ままよ!」と買った。


最後の平岩弓枝さんのは、御宿かわせみシリーズが好きだが それ以外のものは読んだことがなかったので。


そして「マチネの終わりに」をカバンに入れ「箱庭図書館」を家事の合間に読んでいる。


新しい場所で、新しい作家の本、それをしばらく忘れていた読書スタイルで。


私の読書の秋。スタート。