いつも拝見するブログで告知された『Shifo Presents !最強のオタクはあなた!』という企画に、心をくすぐられ参加した。
当日、メンバーは、全員が不登校児の保護者。
こういうメンバーだと、普段は名前を言ったあとに
「(子どもが)不登校歴 ○年です」
「現在の登校状況は・・」
という、子どもの紹介が 自己紹介というのが常である。
しかし、その日の自己紹介は違った。
名前を言ったあとに
「私の推しは△△です」
「今日は、◇◇の話をします」
子どもの話は一切なし。
そんな自己紹介のあと、1人10分という持ち時間で 自分の好きなことを話す。
アイドル・韓流・スポーツ・アニメ・音楽・歴史・ミュージカル・・・資料を持ち出し、カメラに向けながら 皆が楽しそうに熱弁。
好きになった理由・魅力がどこにあるか・ライブに行ったこと・聖地巡礼したこと・・。
なるほど、人は好きな話をするときには声が高くなり、テンポも速くなるのだなぁ。
もちろん、私も。
四半世紀推しのレイソルの話を、声を上ずらせながら。
話はあちこち飛び、起承転結もあったもんじゃない。
だって、レイソルの話を 誰かにしたことないもの。
頭に浮かんだことを、興奮しながら まくしたて、聞いている側が分かっているのか確認もできない。
でも、話しているのが楽しくて。楽しくて。
10分なんて話すことがあるだろうかと思ったが、あっという間だった。
10分が終わって
『あぁ、子どもたちが私に 好きなゲームの話・アニメの話をするとき、こんな気持ちで話していたのか』
そう思った。
いつもと全く様相の異なる会は、聞く側も飽きることがない。
自分が気づきもしなかったことを、こんな風にみて、こちら側からもみて・・と 肩ひじ張らず教えてもらえるのが、たまらなく楽しい。
そうだった。
私たちは『不登校児の親』である前に、何かが好きで、何かを楽しみながら、生きてきた、生きている、誰とも似ていない1人の人間なのだ。
そんな当たり前のことを、今更ながら 気づいた夜。
皆がキラキラしていた夜だった。