今週のお題「〇〇からの卒業」
小6の息子の小学校の卒業式が行われ、息子は欠席の返事をしてあるので 式終了後に私が代わりに証書をもらいにいった。
普段着で行こうかとも思ったが、形はどうあれ、やはり『式』なのでスーツを着た。
外は晴れて、少し風が強い。
久々のスーツにヒールを履いて、1人で学校へ向かう。
息子が大好きだった引っ越す前の学校に、あのまま居たら、卒業式には息子と2人で学校に向かったのだろうか。
簡素になった式に物足りなさを感じながら、保護者席で涙したのだろうか。
息子は、卒業式後に「友だちと遊びに行く!」と駆けだしていったのだろうか。
そんなくだらない『たられば』を考えては、打消し、また考えてしまいながら、校門につく。
紅白の紙花で飾られた『卒業式』の立て看板が目に入る。
「息子のために片付けず、まだ立てて置いてくれたのだ」と勝手に良い方に思い込み、1つ息を吐いて中に入った。
『スーツは戦闘服、鎧だ』と誰かが言っていたっけなぁ。スーツ着てきて良かったかも。
校内で、何人かの先生から「おめでとうございます」と言葉をかけていただき、応接室で、数人の先生に囲まれながら証書をいただいた。
不思議と悲しくなかった。逆に、ガッツポーズしたいくらい。
何に、誰にガッツポーズなのか分からないけれど。
帰宅して、証書に改めて目を通そうと思わなかったが、養護の先生が卒業生1人1人にあてた「あなたは6年間でこれほど身体が成長しましたよ」という記録があった。
息子は、身長、体重が32センチ、37キロ増えていた。
そうか、私は これに 、この記録にガッツポーズをしたかったのかもしれない。
登校は、5年間しかしなかったけれど、卒業式は出なかったけれど、彼は心身ともに元気に成長した。している。
この記録が卒業証書。
これは、息子の長い人生の小さな節目。
どうか、学校なんて、大人のつくった区切りに惑わされないで。