吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

私の老後は

以前、テレビ番組だったか スイスの、あるプロサッカーチームのスタジアムが 老人施設とショッピングモールを併設していると紹介していた。


それ以来、私の老後は決まった。


四半世紀前から贔屓にしている、Jリーグ 柏レイソルのホームスタジアムに併設された 老人ホームに入ること。


この老人ホームに入居第1条件は、生粋のレイソルサポーターであること。


朝、柏レイソルのメインスポンサー日立製作所の「この木なんの木 気になる木ぃ~」の音楽で覚ませば 眼下に広がるは 緑のピッチ。



日立の樹 この木なんの木 歌詞付き



朝の健康チェックに、トイレを済ませ、朝食前に 千葉県公認体操の「菜の花体操」を ひと踊り。


そして朝食は千葉特産の落花生をつかったピーナッツバターサンド。


それから、やおら 入居者総出で 目の前のスタジアムでレイソルの練習見学へ向かう。


到着すると、選手の練習を横目にピッチの周りをゾロゾロ散歩。


時々、選手が蹴ったボールが鼻先をかすめる。うちどころが悪ければ、そのままあの世行き。


散歩は、命をかけたスリルと 選手を間近で見られる喜びとの背中合わせ。


ぼんやりお喋りなどはしていられないので、自然と 身体とメンタルが鍛えられる。ボケている暇はない。


この散歩の醍醐味は「バカ野郎!ちゃんと蹴らねぇか」「この下手くそめ!」と、選手の目の前で堂々とヤジれること。


選手も、自分の蹴ったボールが 人1人の命を奪うかもしれないため、練習は極度の緊張感にあふれる。


入居者に当たった際の、葬式代や治療費は選手が負担となれば ボールコントロールの正確さは、いわずもがな。ボールは最後まで死に物狂いで追い、ゴールにも確実にきっちり入れる。


入居者と選手双方にウィンウィンな、この超画期的すぎる練習方法で メンタルとサッカー技術を備えた我がチームは 世界屈指の常勝チームになること間違いなし。


さて試合がある日は、居室から観戦してもよし、スタジアム席でもよし。途中、居眠りもよし。


翌日は、リハビリ室で 「あの決勝ゴールは見事」「あの守備の連携は完璧!」と観戦の感想を言いあう。


風呂場で「あの選手交代は納得いかない」「あのレッドカードは勘弁ならない」と議論する。


途中、昨日の試合を話しているのか 30年前の試合だったか、分からなくなってもよし。


あぁなんと、楽しい老後だろう。


言い忘れていたが、現時点で 柏レイソルホームスタジアム併設の老人ホームというのは影もかたちもない。


そういう計画も、まるでさらさら聞こえてこない。


でも、おそらくたぶんいつか老人ホームはできるはずなのだ。


今の私は、1年に1度 ホームスタジアムで観戦。


家事育児が忙しくてテレビ観戦もしていない。


そんな状況だが、子どもは 年々 親には寄ってこない。


家事も自動掃除機があるくらいだ。そのうち、スイッチ1つで全ての家事ができるようなるだろう。 


やることのなくなった私は 柏レイソルスタジアム併設されるはずの老人ホームに入らねばならない。


老人ホームが建設されるとなったら、全財産かき集め 家財いっさいがっさい売り払い 入居するのだ。


老人ホーム付きのスタジアム建築には、チームが常勝チームとなり 賞金も集客もガッポリ、親方の日立製作所も潤沢であらねばならない。


年に1度のサポーターなるもの、少しでも貢献せねばと 我が家の家電は、日立である・・しまった!新居のエアコンは、パナソニックにしてしまった!


あっ、掃除機も ちがうな。パソコンも。


老人ホーム建設は、なかなかに遠い 気がする。