沢山いた青虫第1団、ほとんどは出奔してしまったが 3匹サナギになった。
しかし、その3匹すべてがサナギのまま死んでしまった。
その3匹には、小さな穴があいていた。
調べてみたら、その穴は、他の虫に身体を寄生されてしまったという証。自然界では、珍しいことではないらしい。
少し前から、青虫第2団がいる。
7~8匹いた彼らも、半分は出奔。1匹は昨晩、サナギになった。
1匹は・・私の巨大な足に踏みつぶされた。
いやいや、わざとでは断じてない。
青虫は、サナギになるとき それまで過ごした鉢から出て ベランダをうろうろする。
鉢の中にいるものと信じていたら、足元にいるなんて。こちらも避けようがない事故であった。
今朝も、3匹がベランダを徘徊中。
あんな小さな体で、ベランダをあっちへ うろうろ。こっちへ うろうろ。数時間も、そんなことをしている。
疲れるだろうに。
しかし、彼らの求める場所が 私には分からないのだから 黙って見守るしかない。
これだけ、探し回って サナギになっても 蝶になれるとは限らない。また 黙って、見守るしかない。
自然の なんと過酷なことよ。
まだ鉢には、2匹青虫がいる。
だが、食料である植物の葉は 先輩青虫が1枚残らずたべてしまった。
こちらも過酷である。
ふと、自分の立場が なんと恵まれているのだろうと思った。
自分の悩みを、青虫と話せたら 彼らは鼻でわらうだろうか。