昔、テレビ番組で「自分の家族にだけ通じる言葉があるのか?」というお題で 街頭インタビューと、スタジオで そのことについて話す。そんな番組をみた。
「自分の家族にだけ通じる言葉」というのは、方言とか 家族が外国人だから 家庭ではその国の言語を使うなどではない。
世間では他の言葉で呼ばれている物の名前や動作名を、家族間だけで そう呼んでいる言葉である。
なんだか上手く説明できないなぁ。実際の話をしたほうが、分かりやすいかも。
私の実家では、豆電球 および 豆電球が点灯した状態のことを「赤ちゃん電器」と呼んでいた。
使用例としては
「この部屋を " 赤ちゃん電器 " にしといて(この部屋の電気を豆電球を点灯した状態にしておいて)」
「" 赤ちゃん電器 " がきれちゃったから交換して(豆電球が点灯しなくなったので、新しいものと交換して)」
など。
私の両親が、自分の実家で子どものときから そう呼んでいたわけではない。
たぶん、私と妹が生まれてから使われた言葉である。
語源は不明。おそらく、他の電球より小さな豆電球の形と 赤ちゃんのときから一晩中寝室を灯していたという意味からであろう。
冒頭のテレビ番組では、その家庭だけで通じる言葉がいろいろ出てきて面白かった。
番組ができるぐらいだから 他の家庭でもよくあることと思ったが 私の周りには、そんな言葉を使っている人はいなかった。
「赤ちゃん電器」そういえば、私は自分の子どもに使っていない。
しかし、実家ではいい年をした両親が未だに「赤ちゃん電器」と言っているのが なんだか懐かしいような、可笑しいような。
「赤ちゃん電器」の歴史は1代限りみたいだ。
「家族だけが通じる言葉」今の我が家にはない。これから、作ってみようかな。面白いかも。
皆さんのお宅では「家族だけが通じる言葉」ってありますか?