吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

花は咲く

備蓄してある水の消費期限が近づいているので せっせと飲んだり、料理に使っている。新しい水との入れ替えの時期である。

 

東日本大震災の日、東京で地下鉄に乗っていた。現地ほどではないが、多少の被害と 忘れられない恐怖があった。

 

地震のあとに待っていたのは 水不足。「水を関東の人間が買い込みすぎて 被害地にまわらない」と非難された、アレだ。

 

当時、長男が2才。娘がお腹にいた。情報が錯そうするなか 子どもには、問題の少ない水が必要だと思った。備蓄しておいた水はあったが、予想以上に減りが早いことに驚いた。

 

水がどこにもなかった。区がみかねて、備蓄の水を乳幼児・老人・病人のいる家庭を優先に配布をしてくれたが、1家庭500mlを2本では足りるはずもなかった。

 

子どもを外に出すのも怖かった。

 

しばらくして、主人の異動で東京を離れた。離れた場所に来ても、数ヶ月は水には敏感になったままで、皿洗いさえ浄水器の水や、買った水で洗っていたら 笑われた。

 

「あぁ、少し離れた場所ではそんなものか」と 複雑な気持ちになったことを覚えている。

 

あれから、水の備蓄は多めにしてある。

 

数日前に、主人の知り合いがひらいた「東日本大震災復興支援ライブ」に家族で行った。20人も入れば いっぱいになる小さな会場で、歌とピアノのライブ。

 

その中の1曲で「花は咲く」があった。

 


EMG3-0108 花は咲く〔混声3部合唱〕

 

この歌に 涙がでた。3人の子どもが泣く私を、不思議そうに見ていたが 誰も理由を聞かなかった。

 

子どもたちには いつか、きちんと話したい。

 

傷ついた心にも大地にも、花が咲くことを願って。

 

合掌

 

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