芽を出すとき。花を咲かすとき。
我が家のベランダに植物がいくつかある。
しかし、ほとんどが名前が分からない。
何だか知らないが、気がついたら芽をだしているもの。
私が食べた野菜や果物の種を適当に土に突っ込み 忘れた頃に芽をだしているもの。
名前はわからぬが、出てきた葉は いとおしい。
だが、ズボラの「いとおしい」は、水を時折やり、枯れたら仕方ないと諦める程度。
その程度を「いとおしい」といっていいのか。
しかしながら、植物は面白い。
あるときは、虫に食い荒らされ 葉がなくなり丸坊主になったというのに 少ししたら元の姿より葉を多くして復活していたり。
もう芽は出ない、花は咲かないと諦めていた頃に、ひょっこりあらわれたり。
その面白さは 子どもも同じなのかなと 最近思うようになった。
「ママと一緒じゃないと登校できない」と泣きじゃくるので 毎朝校門まで付き添った。
ある日「もう大丈夫」と1人で玄関を駆け出して行った。
「野菜は絶対食べない」と、いっさい口にしなかった。
この前、野菜たっぷりのスープを簡単に飲みほしていた。
時計が読めず、必死に教えたのに 「サッパリ理解できない」と泣いていた。
「何でこんなことができない!?もういいわ」と、さじを投げたズボラ母ちゃん。
でも今は、ちゃんと読めている。
諦めていた頃に芽をだし、花が咲く。
長い目でみてあげなくてはと思うが、なかなかできない。
大人になっても同じなのに。
自分も同じなのに。
何でできないんだろうねぇ。