吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

オレはねぇ、日々、成長してんだよ!

小4息子が、うどんを自分で茹でたいと言い出した。

 

きっかけは、昼夜逆転をしている、中3兄が、夜中や朝方に自分で、うどんやラーメンを茹でて食べていると知ったから。

 

兄は、使った鍋や食器など、洗って、しまっておいてくれていたので、私も知らなかった。

 

「茹でるのは、お湯を沸かさなくてはならないから、面倒なんだよ」

と言っていたのに。

 

おや、まぁ、いつのまに。

 

その兄に感化されたのか、ケンカ相手への競争意識なのか

「俺にもできる!お母さん教えて!」

と、冒頭のようになったわけで。

 

というわけで、うどんの茹で方教室、開講!

 

始まって早々、生徒さんより、

「オレ、熱いお湯が怖い~」

「ふきこぼれるの怖い~」

「強火怖い~」と。

 

熱い湯は、避けては通れぬからガマン。

 

ふきこぼれと強火は、火の調整で、まぁ何とかなろう。

 

うどんは、鍋で茹でるのが通常だろうが、この教室では、フライパンで、茹でることに。

 

我が家の麺は、乾麺。

 

生めんなどというハイカラなものはない。

 

よって、長い乾麺は鍋だと、熱々のお湯に半分ほどしか浸からない。

 

余った部分を、湯気がでる鍋の中に押し込むのが生徒さんにとっては、恐怖という。

 

なので、我が家の直系24センチのフライパン登場。

 

これなら、麺は、1度でほぼ湯に浸かるだろうとなった次第で。

 

さて、まずはフライパンに入れた水を沸騰させようとなったが、コンロの強火が怖いという生徒さん、超弱火を希望。

 

「沸騰させるのに、超弱火!?せめて中火くらいに!」

という言葉を、かろうじて飲み込む私。

 

やれやれ、当初の予定よりも長期戦になるな。

 

超弱火のフライパンから離れたところで、フライパンを凝視する生徒さん。

 

フライパンのガラスの蓋が少し曇ったと言っては、おそるおそる蓋を開け、沸騰の泡がでてきた(気がする)と言っては、おっかなびっくり蓋を開け

「まだか?」

と、何度も聞く生徒さん。

 

「まだまだ早い」

と、首を横にふる私。

 

ようやくに沸騰したフライパンに、へっぴり腰の生徒さんが、乾麺のうどんを入れ、しばし待つ。

 

茹で上がったうどんを、ザルにあげるのは

「無理!フライパン重い!熱いの怖い!」

というので、私がする。

 

冷たいうどんを、めんつゆとポン酢を混ぜたつゆで食べるのが、生徒さんのお好み。

 

「つゆは、オレ作れるもん!」

と言うので、フライパン超弱火うどんの茹で方教室は、終了。

 

兄と姉に、自分が作ったと自慢しながら、生徒さんは、いい音を立ててすすっていた。

 

あぁは言っているが、たぶん、もう自分では作らないだろうと、私はリビングで寝ころびながら思った。

 

ところが、翌日、また作ると言い出し、長電話で手が離せなかった私をよそに、自分でうどんを茹で、電話を切ったころには、音をたててすすっていた。

 

「オレはねぇ、日々成長してんだよ!」

と言いながら。