9才の息子にインスタントラーメン(袋麺)の作り方を教えた。
野菜嫌いの息子のラーメンの具は、好物の卵とソーセージ。
沸騰してきたら 卵を鍋におとして、冷凍庫のソーセージを入れて・・それから麺もね、そうそうスープの粉も。
息子はすぐに覚えて「よし!土日の朝ごはんはコレだ!自分で作るぞ!」と張りきった。
「お前たちの分も作ってやるぞ!」と、弟妹の分のラーメンも作ると言うものだから、弟妹も大喜び。
そう。学校・幼稚園が休みの土日は 母親の私が起きてこないのだ。
コレ幸いと 子ども3人で朝5時から、ゲームとYouTube三昧。
朝食は、前日の残り物を冷蔵庫から出してきて子どもたちだけで食べていた。
それが、兄ちゃんの作るインスタントラーメンに変わるというのだ。
さて、土曜日。「兄ちゃんが朝食のラーメンを作ってくれる」と、そわそわしながら 特に弟妹は起きていった。
ゲームに夢中で、なかなかラーメン作りをしない兄に「お腹がすいた」の合唱でせかす弟妹。
「仕方ねぇなぁ」と、ようやく腰をあげた兄。
数分後、ラーメンがでてきた。しかし、ラーメンは1つ。「このラーメンは、オレの分。お前らの?ないよ!」と、兄。
その途端、弟妹から悲鳴とブーイングの嵐。
だってオレ、 1人分の作り方しか知らないし。
だって オレ空腹だし、ゲームの続きしなくちゃならないし。
また、1から湯を沸かしてラーメンを作るなんて面倒!
最初に作ったラーメンを弟妹にあげる選択肢?あるわけない。
前日には作ってやる約束した?覚えてないな。
だって、自分も空腹だし ゲームの続きが、気になって気になって 気になって~!!!
そんな理由に、弟妹が納得するはずもない。
絶叫につぐ絶叫。机を叩き 足を踏み鳴らして、全身でブーイング。
さぁて、そろそろ母の出番か?いや、このあと 兄ちゃんがどうでるか、もう少し待ってみるか?と、布団の中でズボラ母ちゃん思案。
弟妹の大ブーイングに 兄ちゃんは、小学生の屁理屈で対抗
「オレが、お前らのラーメン作るって言った証拠は?何時何分?地球が何回まわったとき~?」
「地球なんか分かんないもん!」
「時計なんか見てないもん!」
「ズルいズルい!!!お腹すいた~ウギャアアアア~」
これは、母が行かねばなぁ。やれやれ。
兄に一喝して、ラーメンを作らせた。
ようやく出てきた兄のラーメンに、弟妹は さきほどのブーイングも忘れて大絶賛。
「美味しい!お母さんのより ずっと美味しい!」
「今までで最高のラーメンだね!」
おいおい、ちょいちょい失礼な物言いだなぁ。
さっきの 私の「大岡裁き」があったからこそラーメンが食べられてるんだぞ!?
しぶしぶ作った兄ちゃん、ゲーム機で隠した顔が にやけている。
これにて、一件落着~。はぁ、大岡さんは大変だぁ。