吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

今の日本。30年前の英国。

男性の家事や育児参加の必要性が 叫ばれて 久しい。


だが現状は「まだまだ足りない」と女性側からすれば感じる。
感じるが、同時に 男性も社会も少しずつだが良い方に変わってきたなと 安堵もする。


私が、高校生の頃。今から、30年近く前のこと。
その頃、日本では 若い夫婦のあいだで 旦那が出勤前にゴミ出しをする姿、夫婦でスーパーに買い物へ行き、子どもを抱っこしたり 買い物袋を旦那がもつ姿が見られるようになっていた。


それを、テレビや雑誌が ”珍しい光景” ”時代が変わった” と、とりあげていた。
巷では「男性がゴミ袋や買い物袋を持つなぞ嘆かわしい」「それでも日本男児か‼️」「なんてひどい妻だ!」という声が多かったように記憶する。


私の家でも 父はゴミ捨ても買い物も行かなかった。
それは「家長の仕事ではない」「それを(する)させるのは恥ずべきこと」と家族全員が、疑問にすら感じなかった。


そんな時代、私は 夏休みに英国に行った。
実は、私が海外旅行に行ったのは これ1度きりである。以降30年、何故だか日本から出る機会がない。


話を戻そう。
その英国で、何が1番驚いたって 日本では考えられない、見たことがない 男性たちの姿である。


ウニのようにツンツンに尖らせた頭に ヘビメタ風の装いの若い男性が、赤ちゃんを抱っこしながらアイスクリームをなめている。


その向こうには、日陰の階段に座り読書をするワイシャツ姿の男性。 背中には赤ちゃん。


スーパーでは、大量の買い物袋を抱え 子どもの手をひく男性。


彼らだけではない。そんな姿が あちこちで見られたのだ。
その姿を珍しそうに眺める人はいないし 当の本人も恥ずかしがる素振りもない。


当時の日本では考えられない光景。
彼らのような姿は「情けない男」「哀れな男」とみられ、同時に「いったい男をこんな目に合わせる女はどんなやつだ!ろくでもない女に違いない」と思われた。それが普通だった。


現在の日本で普通の光景として見られる男性の姿が 30年前の英国では既に「普通」であったのだ。



高校生の私には、大英博物館より バッキンガム宮殿なんかより その男性たちの姿と、それを普通と感じる英国社会の方がよっぽど衝撃だった。



当時の日本はバブル全盛期。
「日本が、世界から遅れている」という認識はなかった。むしろ、最先端にいるとさえ思っていたが そうではなかった。



最先端にいたような気がしていたのは、たまたま金回りがいいだけで着飾った外側だけだった。
人間の中身は 考え方は、まだまだ と教えられた気がした。


30年かけて、ようやく あの時の英国に 日本は追い付いた。
英国は 諸外国は また更に先をいっているはずだ。
すぐには無理だろう。でも、良いところだけを真似して追いかけてくれたらいいな。


私の子どもたちが、私の今の年令になった頃 男女は、社会はどうなっているのだろう。
つきなみだが、良い社会になっているといいな。

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