吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

ビビビ婚ならぬ ひきずられ婚

「ビビビ婚」
かつて、松田聖子が結婚の記者会見で 結婚の決め手を記者に聞かれ 答えた言葉。
当時の流行語にもなった。

さて 私には霊感とか第六感とかが、まるでない。
金縛りどころか 初めて「足がつった」のも40代になってから。

あのときは、痛みに悶えながら「これが ″足がつる″ってやつかぁ~」と感激をしたっけ。
今じゃ、運動不足から簡単に足がつる。あぁ情けなや。

話は戻る。

そんな私が 主人と初めて会ったとき、不思議な体験をした。
何かの勘違いかと、後で何度も何度も考えたが あのときのことは どうにも説明がつかない。

私と主人は、いわゆる「婚活」で知り合った。

お互い、事前に顔写真と簡単なプロフィールを渡され互いが「まぁ、この人なら会ってみてもいいかな」となれば連絡をとりあい 待ち合わせ場所を決めた。

初めての待ち合わせ場所は、今は閉店してしまった デパートの正面玄関。
その正面玄関には、銅像があり その辺りでは待ち合わせの目印となっていた。

当日 その場所へ行くと 写真と似た人が見えた。

「あの人かな?いやいや、間違えかも。もう少し周りを確認して・・」と首を右に向けると、何故か グイッと元の位置に戻された。

両頬を手ではさまれ「そっちじゃない‼️」と強制的に動かされた感じ。

私の頬を押さえつける人物など、もちろんいない。
私の首は、寝違えてもいないし 以前に支障をきたしたこともない。

おかしい。今のなんだ?

今度は首を左に向ける。またすぐさま、グイッと元の位置へ。

1度止まってみよう。

そう思ったのに、足が止まらない。
さらに 両頬を押さえつけられ、首が動かない。
視線さえ、最初に「似ている?」と思った男性から動かせない。

一直線に待ち合わせの銅像に向かって歩かされている。

何これ?何これ?怖い!怖い!

止まりたい。
落ちつけ。落ちつけ。
まず止まるには 足をゆっくり、少しずつゆっくり ペースを遅く・・と考えた途端

今度は、背中をドン‼️と凄い勢いで押されたかと思うと どんどん背中を前へ前へと押された。

おまけに、両手さえも引っ張られている。

もう1度言おう。
私に対してそんなことをしている人物はいない。見えない。

手も普通にブラブラと普段歩くように振られている。
振られているが、私の感覚では両手が誰かに握られ そのまま引っ張られている。

背中は、誰かの両手が凄い勢いで押している。
まさにひきずられている。

私は背中を思い切り反らした・・はずだ。
心の中で叫んだ。ちょっと待って!ストップ!ストップ!止まって‼️

もちろん止まらない。

そのまま、最初に見た男性の前までひきずられた。
写真の人だった。
相手が、私に言葉をかけた。それが主人だった。

私をひきずった手と、あの凄い力は ピタリと止まった。
以後、今に至るまで あんな経験は1度もない。

後日、友人に話したら「アンタの一目惚れで、ガッツいたんでしょ~」と笑われた。

「いやいや、私の理想とは正反対。私の理想は、福山雅治でぇ~」

「ハイハイ。でも、写真見て 福山じゃないの分かってたのに会ったわけでしょ?」

「いや、婚活で初めて会うって段階になったしさぁ。まずは、どんな感じなのか確かめようと思ったの‼️それに、私だって福山みたいなのが婚活する必要ないの分かってる‼️理想と現実分かってる‼️」

「だから、ガッツいたんでしょ」

本当に違うのだ。
本当に、ひきずられたのだ。

ひきずられて、主人の前まで来たとき「私のパートナーは この人なのかな?」とは感じた。

結婚して16年。
別れたいと口にしたこともあったけれど、あの日のあの感じが残っているから 忘れられないから 結婚生活を続けられている気がする。

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