ずっと作りたかった、ニンニク麴を、ようやく作った。
たくさんのニンニクを買い込み、小6娘にも手伝ってもらって、薄皮を剝く。
2人で、お互いの手の臭いをかぎながら、悲鳴と笑い声をあげながら。
ペーストになった真っ白いニンニクと、真っ白い麹、水、塩。
台所に置いた、すべてが白いそれを見て、夜、眠りについた。
翌朝、台所のものを見て、ギョッとした。
昨夜は確かに白かったニンニク麹が、全体が青カビが生えたような、緑色に染まっているではないか。
一夜にしてカビ??
今まで、何度も麹を作ってきたが、こんなことは1度もない。
慌ててGoogle先生に尋ねると、これはニンニクの生理作用とのこと。
胸をなでおろすが、同時に、市販のニンニクチューブの、あの白さは正解なのかもと思った。
生理作用に従い、この青カビと間違えそうな色では、やはり商品にはなりづらかろう。
とにかく、私の目の前の、このグロテスクな緑色は、自然に忠実ということだ。
我が家の冷蔵庫には、他に、玉ねぎ麹と、酢麹、しょうが麹があり、どれも見た目が白い。
これも白いのだと思って、容器に名前を書いておいたが、この見た目なら、間違えそうにはない。
だが、このニンニク麹、見た目のグロテスクさとは違って、他の麹同様に、良い仕事をしてくれる。
人間も食材も、見た目で判断してはならないことを再認識。
そして再認識のほかに、良かったことが1つ。
小6娘が、ニンニクの薄皮剥きを気に入り
「次もやってあげる!」
子どもの「次」は、あまり当てにならないことを知っているが、嬉しかった。