有言実行
今日、小6の息子がボーイスカウトの集会に出掛けた。
不登校から1年。
登校をやめ、習い事をやめ、勉強をやめ、毎日の入浴もやめ、母の作る野菜料理を食べるのをやめ..。
でも、幼稚園から続けた ボーイスカウトはやめなかった。
息子は、ボーイスカウトが習得すべき技術等々は、まるでできない。やる気もない。
歩くのも苦手、スポーツも、暑いのも、寒いのも、虫も苦手なのに ボーイスカウトの集会は、ほぼ出席した。
1ヶ月ほど前、今年初のボーイスカウトの集会が3月末にあるからと、連絡があった。
既に昼夜逆転生活をしていた息子のこと、欠席すると思いきや「行く!」と。
集会は、午前8時に駅に集合して、電車移動した後に あちこち寄りながら5~6キロ先の目的地まで歩く1日がかりのもの。
昼夜逆転生活に加え、運動不足は否めない。大丈夫か??
当の息子は「行く!」と言ってからも、 相変わらずの昼夜逆転で、家から出ることもない。
こりゃあ、ドタキャンするかもと感じて、事情を知っているスカウトのスタッフに、その旨を伝えておいた。
このまま、ボーイスカウトもやめるのかなぁ。社会との接点がなくなるなぁ。
引きこもり本格始動だなぁ。
そんなことを、寝転んで動画に大笑いする息子を眺め、私は思っていた。
ところが、息子は、ボーイスカウト集会3日前から就寝時間を少しずつ早め、それにより起床時間も早くするよう調整しだした。
それでも、私のドタキャン説は引っ込まなかった。
前日まで行くと言っていたのに、当日行かない、通称『行く行く詐欺』は、不登校児の定番中の定番だ。
そんな詐欺に、今さら引っ掛かる 母じゃあないぞ。
しかし、息子は スカウト集会前夜に
「深夜に1人でみるアニメは、まだこの後に何度も見られるけど、明日のスカウト集会は 明日1回だけだから、今日は早く寝て、明日は行くよ」
とまで、宣言。
その言葉、信じていいのか??
いや、まだだ。当日までは。
そして、当日。
息子は6時前に起き、朝風呂に入り、出かける予定時刻5分も前に「待ち合わせの駅まで、1人で行けるから!」と、いそいそ出ていった。
何だ。そうか。行ったのか。行けたのか。あまりにアッサリ行くなよ。ビックリするじゃあないか。
家に必ずいる、息子の姿がどこにもないのは変な感じ。
夕方「もう歩きすぎて、足がやべぇ」
そう言いながら、息子が帰宅。
その日の スカウト集会の話は、いつものようにしないので、私も聞かなかった。
夕食は、好物のマクドナルド。
弟妹も、飛び上がって喜んだ。
また息子は 今夜から、 ゆっくり1人でアニメをみて、昼まで寝ている生活に戻るだろう。
それでいいよ。
今日は 有言実行。やったね!