吾輩はズボラなるままに

16才、中2、小6の3児の母です。子ども全員ベテランのニート&不登校。親子共々、ズボラ万歳で過ごしています!

古参フリースクール生と新参者

先日、小6息子が通うフリースクールのスタッフと話す機会があった。

 

フリースクールへは小1から通っているので、息子にとっては、ここが小学校だ。

 

『友達は、すぐにはできないかもしれない。けれど、ここに君の敵はいないよ』

入会説明時、息子に向けてのスタッフからのこの言葉が、私の中では入会の決め手になった。

 

「そっかぁ、もうすぐ中学生になるんですね。息子さんは…早いなぁ」

「今もですけれど、当時も小1で入会する子は、他のフリースクールでも、とても少なくてね」

と、目の前のスタッフが、懐かしむように言った。

 

当時の入会者は、中学生以上がほとんどで、そんな中に小1のチビがやってきて、そこから数年、フリースクールで暴れに暴れまくった。

 

ゲームに負けたと言っては怒り、夏が暑すぎると仏頂面をし、ミーティングはつまらないと地団駄を踏み、忘れ物をしたと言って泣き…。

 

スタッフをはじめ、沢山の周囲の年上の人は、そんなチビを1度として怒ることなく、見守り(呆れていた?)、話を聞いてもらい、助言をされ、先輩として背中を見せてくれたようだ。

 

私に対しても、1度として『困った子だ』『ご家庭で、本人と話し合ってください』なんて突き放されたことは言われなかった。

 

本人も私も否定されることなく、入会時の言葉通り、敵の居ない中で過ごせたことが良かったのだろう。

 

今や、フリースクールへ毎日行きたい、少しでも早く行きたい。

あれだけ嫌がったミーティングで議長を務め、行事には積極的に関わり、フリースクールの友達と休みの日に会うように。

 

今年になって初めて、息子より年下の入会者が来たらしい。

 

それも、スタッフも手を焼く、かなりの暴れん坊。

 

息子からも、その子のことは少し聞いていた。

「ミーティングが嫌で、すごい不機嫌になるんだ」

「オレがちょっと注意したら、耳を塞いで舌を出した」

「ゲームに負けたら怒る」

 

「まったく、困った子だよ!!イヤになっちゃう!!」と、大きな溜息をつく息子。

 

あれ?どこかで聞いたような?見たような??デジャブか???

 

そう思っていたら、息子から

「分かってる!昔のオレに、そっくりだって!!」

 

なんだ、分かってたのか。

 

そして続けて

「でも、オレは成長したから、もう怒らないし!暴れないんだよ!!」

 

その話を、スタッフにすると

「へぇ~そんなこと言ったんですか?息子さんもお兄ちゃんになったなぁ」

と、大笑い。

 

ちなみに、最近になって息子が、その暴れん坊の年下の子のことを

「あの子ね、ちょっとずつ成長が見られるよ!見どころあるね!」

 

どの口が…まったく、言うようになったものよ…と笑い出したいのを、私はかろうじて押し留めた。