うるう年の奇跡
家事の中でも、まったく目立たないのに、地味に面倒な作業に
『名もなき家事』
と、名前を付けてくれたのは、大和ハウス工業の方だそう。
素晴らしいネーミングセンスだと思う。
月が替わるときに行う、名もなき家事の1つは、カレンダーを変えること。
カレンダーと言ったって、10も20もあるわけではない、4~5つくらい。
でも、破くタイプのもの、めくって穴の部分をひっかけるタイプのもの、変えていると画鋲が必ず1回は落ちるし・・。
ズボラで面倒くさがりの私には、地味に面倒な作業。
やりたいと言ったことは1度もないが、結婚して以来ずっと私の仕事である。
それが今朝起きてきたら、すべてのカレンダーが2月になっていた。
昼夜逆転中の、中3息子がしてくれた。
お礼を言ったら、息子は、ゲーム機から目を離すことなく
「あぁ」
と生返事。
こんなことは初めてで、控えめに言って、最高に嬉しかった。
そう、昔読んだ『小人の靴や」の、靴屋のおじいさんは、きっとこんな気分だったのかも・・と、朝日を浴びながら思いをはせる。
息子に
「3月のカレンダーもよろしくね!」
と言ったら
「あぁ・・気分がのったら」
と返された。
息子よ・・そこは
「任せとけ!」
だろ?
仕方ない、思春期だということで見逃してあげよう。
逃げる2月、最高のスタートがきれた朝。