壁越え記念日
2学期が始まってから、毎朝「幼稚園行きたくない」と言い、幼稚園でも「帰る~!!」と絶叫と暴言と大立回り。
それが末っ子6才の息子の、ルーチン。
「ママと一緒じゃないとムリ」というので 私も幼稚園のクラスの隅に一緒にいたり、園庭で遊んだり、給食を一緒に食べさせてもらったり。
たまに幼稚園に1人でいられても、帰宅してまもなく お迎え要請の電話はすぐに入るし。
そんな1か月半。
それが、昨日から
「早く幼稚園行きたい」
「幼稚園の送迎バスに乗る」
と、ニコニコしながら園服を着て上機嫌で行き帰りするようになった。
憑き物がおちたかのような、人格交代?したかのような。
そう、以前の幼稚園に行っていたときのような息子に戻ったのだ。
すごくビックリしたし、もちろん嬉しいし、やっぱり安心した。
だが、どこか心の底から まだ喜べない、安心できない自分がいる。
何故って、昨日の朝は「家から出ない!」と大の字になって拒否し「スーパーに行く」といって連れ出し、車に乗せて幼稚園へ。
案の定、幼稚園の門の前で「帰る~!スーパーに行くんだぁ」と叫びながら 先生に引きずられていった。
この分では、昼前後には お迎え要請の連絡が入るだろう。たぶん。そう、いつものことだ。
ところが、連絡はこない。
連絡がきたのは、昼食時間も過ぎた13時半過ぎ。はいはい、今から迎えに行きますよ~と、思ったら
「息子さん、バスに乗って帰りたいと言っています。明日からもずっと行き帰りをバスに乗りたいと言っています」と。
「・・はぁ・・そうですか」
思いもしなかった連絡に、私は よく話が呑み込めず返事がちゃんとできなかった。
そして 兄姉帰宅よりも1時間遅く 家の近所のバス停へ迎えに行った。
きっと、むくれてバスから降りてくるにちがいない。
しかし、息子は笑顔で降りてきた。
今朝も、同じバス停の子と追いかけっこをしながら待った。
途中「お母さん、他のお母さんと もっとお喋りしなよ!ほらぁ!」と、人の心配までしてくれる。
何があったのか分からない。
壁を越えたみたいだ。たぶん。
きっと、この1か月半の攻防のことを 後々、息子は覚えていないだろう。
壁を越えたお祝いに、私はずっと先延ばしにしていた病院に行き、帰りにカフェでブログを書いている。
未来のいらぬ心配をするより、まずは喜ぼう。
こうやって、ブログを書いていたら、そう思えた。
だから、今日は、いや昨日か?壁越え記念日。