吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

私の実家のハナシ

これは、実話である。日本国内の話である。


私が高校生まで過ごした実家は、少し個性的な場所にあった。


実家は、ホテルに囲まれていた。ホテルは 決まって、ピンク色のまばゆいネオン。


あまりに まばゆくて、夜の寝室はカーテンを閉めても ピンク色の灯りで隣りに寝ていた妹の顔がよくみえた。


周囲の駐車場には、外車が多かった。


車の色は、決まって 鮮やか。赤・青・ピンク・紫・金など。内装のシートには、決まって 毛皮。停まっている車は、決まって 少しナナメ。


父は、銀行員だった。銀行内部のお達しによると、私の自宅周辺は「営業活動しに行かなくてよろしい。行ってはならぬ」と。


私が 物心ついたころ 両親が教えてくれたこと。お友達と仲良く・・ではなく「人を見たら泥棒と思え」


家族で おでかけ。

外出のとき、自宅の電気は消しなさい。電気代がもったいないでしょう!?・・ではなく「何故、電気を消すの?泥棒に留守を教えるバカはいないでしょう!?」


母と おでかけ。道を歩きながら、母が陽気に言った。クイズを出すよ~と。

パンはパンでも食べられないパンは?・・ではなく「振り向かずに 今、あなたの後ろを歩いている人は、男?女?どんな風貌か説明せよ」


だから、わたしは今でも 歩いていると後ろを振り返ってしまうのだ。電気はつけて外出するのだ。


もう、ここは ピンク色のネオンも鮮やかな色の外車もないのに。


「三つ子の魂百まで」とは、よく言ったもんだ。


たしかに これは 実話なんだ。


そこで、私は かくれんぼも、縄跳びも、砂遊びもしたんだ。初恋も、登校拒否も、家出もした。


いいところ・・かどうかは微妙だが、沢山の思い出がある。そこが私の故郷だから。


そんな子供時代を過ごした者から1つご忠告。これから、住宅を購入される方は お気をつけを。


その場所が、あれよあれよという間に田んぼにビルが建ち 気づいたらピンクのネオンということにならないかどうか、調べておいたほうがいいですよ。