吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

煮干しの思い出

私は関東出身である。祖父母の代からそう。

この辺りだと、出汁をとるなら煮干し。

初めて、煮干しの存在を知ったのは、小学校低学年だっただろうか。

その日 台所にいた祖母が 「手品をみせてあげる」 と、妹と私に声をかけた。

「なに?なに?」と喜んで妹と台所に駆け出すと お鍋の中に魚がいた。

くるくるとお鍋の中を数匹の魚が気持ちよさそうに泳いでいた。

「いい?おばあちゃんが呪文を唱えると、この鍋のお魚は泳ぐのをやめるの」

「え~!?ホントに?」

はたして、すべての魚は泳ぎをやめた。

「すご~い!!すご~い!!おばあちゃん魔法使えるの?」

「もう1度呪文を唱えると、また泳ぎだすよ~。ほらっ!」

魔法でもなんでもない。

水が沸騰して鍋の中の煮干しが泳いでいるように見えただけ。

火を止めれば泳ぎを止めたように見える。

それだけのこと。

でも、小学校低学年と幼稚園児の私たちには十分すぎる魔法だった。

今でも、味噌汁だけは煮干しで出汁をとる。

他はズボラなくせに 味噌汁は、顆粒出汁ではどうもいけない。

煮干しを手に取るたびに思い出す。

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