吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

推しは尊い

我が家は、子どもへの、月々のお小遣いはない。

 

その代わり、家事をすると、お金を支払う制度にしてあり、それが子どもたちのお小遣いとなる。

 

さて、自他ともに認める、仮面ライダーオタクの小3息子。

 

少し前のこと、彼は、たまたま私と一緒に立ち寄った近所のスーパーで

「あそこの棚にある、500円の仮面ライダーの玩具2個を、お小遣いで買いたい」

と言い出した。

 

要は、千円の買い物がしたいと。

 

しかし、息子の貯金箱に、千円の大金はない。

 

千円を貯めるには、あと、家事(ものにもよるが)10回分をしなければならない。

 

そして、千円は、自身のお金で買う、史上最高額の買い物。

 

それでも買おうと、踏み切ったのは

「今までの仮面ライダーで、最も好きなキャラクターの玩具だから」

の1点につきると言う。

 

私に前借りというかたちで、その玩具を、今買って、千円分を後で家事をして払うということも提案したが

「借金はしたくない」

と、息子。

 

そう決断すると、息子の帰路の歩みがやけに早くなる。

 

もう一刻も早く千円を手にして、今行ったスーパーにとってかえして、お目当ての現具を買わなくてはと。

 

「おいおい、ちょっと待ってくれよ~」

と、母ちゃんは置いて行かれぬように、必死。

 

息子は、トイレ掃除を10回分を、帰宅してすぐにすると言い出した。

 

既に、トイレ掃除は、私が朝に終わらせていたが、まぁ掃除は何度してもかまわない。

 

それより、トイレ掃除1回でいくらという料金設定の中、10回分をこれから1度にするという、息子の言葉の意味が、私にはわからなかった。

 

分からなかったが、させてみた。

 

トイレ掃除の方法を、一通り説明し、それからしばらく、トイレから息子が出てこない。

 

「終わった!!」

と、出てきたのは、30分後。

 

どれどれと、トイレを見に行くと、便座の表側が赤茶色く汚れている。

 

指摘すると

「さっき鼻血が出ちゃってさぁ、それが残っていたんだ~」

と言って、そこを拭き始めた。

 

いろいろ、興奮しすぎたんだな。

 

正直、息子の言う10回分のトイレ掃除と、私のした1回分の掃除との違いは、分からなかったが、お金を支払った。

 

そこから、30分前に行ったスーパーに、また2人で行って、お目当ての玩具を買った。

 

玩具は、お菓子売り場にあり、ガム2つと10センチくらいの小さなフィギュアがセットになったもの。

 

そういえば、この手のお菓子は、私の時代にもあった。

 

私の時は、リカちゃんの家具つきだったような・・。

 

帰路の息子は、小躍りして、上機嫌。

 

「推しは、やっぱり尊いんだよなぁ~!!」

そう、近所中に響き渡る声で叫んだ。

 

そして、今

「お母さん、これ(フィギュア)カッコいいと思わな~い??」

と、毎日聞かれる。

 

正直、よくわからない。

 

良くわからないが、その良くわからない息子の推しに、彼の姿が届け!と思う。