小3息子と、中2息子が、ケンカをした。
正しくは、小3が中2にケンカをふっかけたというべきか。
原因は、夕飯に出した、我が子3人に人気の、手羽元の煮込み。
「子ども」「大好物のおかず」「ケンカ」ときたら、もう察しはつくだろう。
そう、
「お前の方がオレより、おかずが多い!ズルイ!」
それ、それ。
確かに、その日の手羽元の煮込みの量は、いつもより少なかった。
だが、その分、副菜を多くしたので、それなりにお腹にたまるだろうと思ったが、甘かった。
「おかわりは、出されたものを、まずは全て食べてから」
というのが、我が家のルール。
中2息子は、サッサと全て食べ終え、おかわりをしようと、手羽元の残っている台所へ。
小5娘は、おかわりは、いらないと言った。
その代わり、小3息子が
「オレも食べるから、残しとけよ!!」
「沢山取ったら、承知しないからな!!」
兄に向かって、一丁前に吠える。
しかし、吠えている当人は、まだ嫌いな副菜に手こずっている。
中2息子は、残っている手羽元を、弟の分と、自分との2つに分け、それぞれの皿に入れた。
誰もが、正解と思う行動だったが、小3息子だけは違った。
「何で、お前が手羽元を分けるんだぁ!!」
「お前が分けたら、オレの分を、絶対に少なくするだろう!!」
「分けるのは、オレがやるんだぁ!!」
夕飯を並べたテーブルを、バンバン叩いて、泣いて猛抗議。
抗議を受けた中2兄は、呆れ顔で
「そうは言っても、お前は、まだ食べ終わってないだろう?」
「おかわりの資格は、ないんだよ」
しかし、ヒートアップした弟の耳には届かない。
「オレは、自分で、手羽元を取りたかったぁぁ!!」
「バカぁぁ!!」
「お前が、全部悪いんだぁぁ」
そのうち冷静だった兄も、ヒートアップ。
「お前、おかわりの資格がねぇの!」
「それでも、お前の分を取っておいてやったんだよ!」
「バカはお前だ!」
そんなケンカの中、娘と、私の女性2人は、何をしていたって?
男2人がギャンギャン言っている隣で、女2人、知らん顔を決めこんで、携帯や、ゲーム片手に、ゆっくり食休み。
「仲裁?するわけないよ~」
「あと1時間後には、このケンカも終わるし」
そう思っていたと、娘が後から話してくれた。
あら、以心伝心。
私も、そう思っていた。
1時間後、男たちはケロリとしていた。
ほらね。