数十年ぶりに、推しを見つけた。
相手は、我が人生初の、アイドル。
見つけたのは、1年ほど前。
好きになった理由は、よく分からない。
「気づいたら、好きになっていた」
さんざん使われた、少女マンガのセリフみたいだけど。まさに、それ。
人生初、そのアイドルのツアーグッズのトレーナーを1枚、かなり悩んで買った。
そのツアーには行ってないから、通販で。
だが、今のところ、アイドルに使ったお金はそれだけ。
まだ山のようにあるグッズやら、CDやら、ましてやライブに行こう!の段階には、残念ながら心動かず。
テレビ、ラジオ、動画で見聞きするだけ。
要は、アイドルからすれば、金にならない客なのである。
しかし、私はそれで十分満足。
それだけなのたが、SNSなどでみる「推しがいると、気持ちが潤う」という旨の意味が、初めて分かった気がする。
30年近く箱推しの、柏レイソルとは違う気持ちの自分が、我がことなのに、何だか面白い。
部屋着となっている、唯一買ったトレーナーを着ると、何となく気持ちが華やぐような、くすぐったいような。
軽快なお喋りのラジオや、動画を見ながら家事をすれば、イライラすることはない。
以前、ラジオで「30才過ぎると、人は自ら新しい曲を探さなくなる」という研究結果あると話していた。
それを聞いた当時、私も、探さなくなっていた1人だった。
それが、今は、どうだい。
人生100年時代の折り返し地点にきた私。
まだまだある、新しい出会い、涌き出る新しい私の気持ちにワクワクする私でいたい。