3回目のソロ活は、気の向くまま歩くことにした。
前2回は、前日までに予定を立てたのだが、今回は決められなかった。
昼過ぎに1人で外に出たものの、無計画。
それより、夫の言動に勝手にムシャクシャして、この気持ちをどうにかするには歩くことしか思い浮かばなかった。
線路沿いを、歩く。
いつでも、ふいと出掛けて夜中まで帰宅しない夫と、私も同じことをして思い知らせてやろうと始めたソロ活。
しかし、夫は子どもを勝手に留守番させて、自分も何処かへ行ってしまう。
もしくは在宅していても、自室から出てこない。
先日も 夕方帰宅したら、夫はいない。
「朝食から食べていない」「空腹だ」と子どもたちが、口々に言いながら出迎えてくれた。
いろんなモヤモヤが整理できないまま、2駅隣まで来てしまった。
さすがに疲れた。
ムシャクシャして サンダルで出てきたのも、まずかったな。
まったく、こんなに歩くと思わなかった。
何処か、店に入ろうか?いや、そこまでじゃない。ちょっと座るだけでいいんだ。
2駅隣なのに通りすぎてばかりの、小さな初めて降り立つ駅。
そこには、小さなロータリーと、小さなベンチがあった。
ベンチの近くの木が、ちょうどいい陰を作ってくれている。
ここだ。ここがいい。
やれやれと、そのベンチに座り、持ってきた水を飲んだ。
水を飲むのに上を向いたら、木漏れ日と、風がいい具合に吹いていて、青空に雲がゆったり。
日曜日の昼、小さな駅、たまに入る送迎の車以外、誰もロータリーには入ってこない。
みんな、お目当てはロータリーの向こうの大型スーパー。
スーパーの前の道は、車がせわしなく出入りし、手に荷物を持ったり、自転車の後ろに子どもを乗せたり、人が行き交う。
木陰の静かなベンチで、私は ようやく、少し落ち着いた。
そうだ、今は せっかくのソロ活。楽しまねば!と言うものの、何をしよう。
もう歩くのは、ちと疲れた。
暑くもなく寒くもなく、風がソヨソヨ、本当はゴロンと横になって居眠りしたら最高だろうなぁ。
そういえば、読みかけの単行本があった。
それを読みながら、そのうち何かしたくなるかも・・そう思っていたら、何度も読んだ本がやっぱり面白い。
時々、顔をあげる。
そうすると、本だけ読んでいる私だけが、時間が止まっているようで、たまらなく贅沢に感じた。
今日は、これをソロ活にしよう。
夕方まで、私はそこで本を読んだ。
とても楽しいソロ活だった。