吾輩はズボラなるままに

15才、中1、小5の3児のママです。子ども全員明るくニート&不登校中。ズボラ万歳で過ごしています!

仮面ライダーふりかけ

私が小さい頃から、アニメのキャラクター関連商品というのはあった。


文房具や玩具はもちろん、食品も。我が家は、その類いのお菓子は買ってくれたが、おかずとなるような食品はダメだった。


袋や、食品のごく一部にキャラクターが描かれているだけの割高な(個人的にそんな気がする)ソーセージや、チーズ、ふりかけ等々を 当時の私は欲しくてたまらなかった。


その食品じたいが好物というわけではない。完全に見た目のみ。


6才の末っ子が、幼稚園のお弁当に 戦隊ヒーローのふりかけを持ってくる子がいるという話をしていた。


以前の幼稚園は 毎日給食だったが、今の幼稚園は週の半分が弁当。


弁当の見た目は気にならないが、そういう弁当の付属品は気になるらしい。


しかし「買ってくれ」とは言わない。


その代わり、スーパーで買い物をしていると「ヒーローの ふりかけ を見てくる!見るだけ!買わないよ」と言い残し、いそいそと売り場に急いでいく。


そういうことが何回かつづき、毎朝の「幼稚園やだ~!!」の登園拒否もあり ふりかけで幼稚園に行く理由の1つになればと買うことにした。


仮面ライダーの4~5種類の味がある、ふりかけセット。


「うぉ~!!買ってくれるの?有り難う~!うぉ~!やったぁ~!やったぁ!」店内中に響きわたるような 雄叫びをあげて、息子は喜んだ。


会計を終えたふりかけセットを、自分でしっかと両手で包み込む。


「オレ、本当は これが欲しかったんだよねぇ」

「クラスの子が、別のヒーローのふりかけを持っていたんだ」

仮面ライダーのふりかけは、オレだけかなぁ?いな、A君ももってたかなぁ?」


「見て!いろんな種類があるって、袋に書いてある!明日の弁当には何をもっていこうかな」


「よし!今から決めておこう!」


「お母さん、弁当にご飯入れてよ!そうしないと、ふりかけ使えないからね!」


「オレ、これ欲しかったんだよね!」


「クラスの子が別のヒーローのふりかけ・・・」


話が、ループしている。


足がスキップしている。


今日、幼稚園の遠足。お弁当と一緒に赤い袋の仮面ライダーふりかけを持っていった。


週明けの、いつもの盛大な登園拒否モードは一転 「早く幼稚園行こう!」と。


幼稚園までの道のり。話は、仮面ライダーのふりかけについて。


「B君も、オレと同じ仮面ライダーのふりかけあるって言ってた」


「お母さん、ちゃんとお弁当にご飯入れた?」


「ふりかけ、赤い袋に描かれた仮面ライダーの名前は何だか知ってる?オレは知ってるけどね~」


そんなテンションのまま、いつもは嫌がる幼稚園の門を1人でくぐっていった。


さて、この仮面ライダーふりかけ効果は いつまで続くか。


そういえば、私は 昔、何のふりかけが欲しかったんだっけなぁ。ゴレンジャーだったか、キャンディキャンディだったか。


そういえば、私はこんな風に喜びを表に出すのを最後にしたのは いつだったか。


こんな喜びかた、私もしてみようかなぁ。怒るのは、得意中の得意なんだけど。


さて、口角をこう上げて。スキップを・・外でしたら・・パトカーのサイレンが聞こえそう。