私は、電話が苦手である。
事務的な電話なら、構わない。
苦手なのは「特に用はないけれど、電話してみた」というの。
そういう間柄だから、もちろん電話をしてくれる相手のことは嫌いではない。面と向かって話すのは大歓迎。
そんな相手なのに、電話となると途端に億劫になってしまう。早く切りたくなる。
知人に電話が好きな人がいる。
60代の彼女は、以前住んでいたところで知り合った ご近所さん。
子どもの面倒をみてくれたり、私の育児疲れを気遣ってくれたりと 何かと親身になってくれた。
ただ、メールが苦手らしく代わりに電話が かかってくる。
どうも「緊急事態=電話」「メール=それ以外」という私の感覚だと戸惑ってしまうし、やっぱり顔が見えないままなんとなく話すのが苦手である。
そんなわけで、彼女からかかってくると 子どもがいれば子どもに代わってしまう。
忙しかったり、なんとなく億劫で出ないこともある。
そういえば、私はメールがない時代も 祖父母との電話はなんとなく苦手だったので 手紙をよく書いた。
両親や、妹との電話も苦手。
でも、結婚前の夫との電話は 好きだったなぁ。今は、すぐ切っちゃうけど。
今の恋人どうしは、恋の始まりも終わりもメールだという。
そんな事態は、嘆かわしい。人間関係が希薄だ。という記事を何かで読んだ。
嘆かわしい?そうかもしれない。
昨夜、以前に6才の息子が通っていた幼稚園のママ友からLINEがきた。
「幼稚園で1学期に撮影した写真が公開された。息子さんも写っているだろうから、PCで確認してみて。あなたが欲しい写真を、一緒に買っておいてあげるよ」
人間関係は希薄?そうかもしれない。そうじゃないかもしれない。