引っ越しの荷物の運び出しが終わった。
悪天候と、荷物の多さで5時間近くかかった。
自家用車を新居に持っていくため、夫と子どもたちは 今朝早く車で家をでていた。
私だけ残って、午後にくる引っ越し屋を待った。
結局終わらなかった夫の荷造りをしながら「この貸しは、どう返してもらおうか」と、あれこれ考えながら。
14時過ぎに来た引っ越し屋のお兄ちゃんたち、暴風雨なか運ぶ。運ぶ。ひたすら運ぶこと5時間
若いお兄ちゃんも、さすがに最後はグッタリ。お疲れ様である。
引っ越し屋のお兄ちゃんたちが、暴風雨のなか荷物を運ぶなか わたしは部屋の隅にいた。
下手に動いて、プロの邪魔になってもいかんしね。
部屋の隅の窓から 8年近く住んだ街を見ていた。
初めてこの街にきたときのことを思い出した。
やっぱり夏だった。暑くて、暑くて。
現在10才になった息子は、まだ2才。
臨月のお腹には娘がいたっけ。
毎日、暑くて 暑くて。
買い物帰り、ベビーカーに乗った息子は「ベビーカーから出せ!」と、号泣しながら全力で身をよじってベルトを外そうとする。
道行くひとが、みんな見てたな。
ここに来て、娘と末っ子の息子が産まれて 子どもは3人になった。
あとからあとから 思い出された。
太陽が照りつけていた、最初の日。
最後の今日は、暴風雨。
私は1人、新しい土地に向かっている。
明日は、晴れるらしい。